社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
心理学理論と心理的支援 問13
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 心理学理論と心理的支援 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
バーンアウト( 燃え尽き症候群 )に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 対人援助職に生じることは少ない。
- 援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動をとりやすくなる。
- 極度の身体的疲労は示すが、情緒的問題は少ない。
- 個人の能力やスキル不足が主な原因であり、職場環境の影響は小さい。
- 仕事に対する個人的達成感の低下が生じる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.バーンアウトは対人援助職にも生じます。
2.バーンアウトの状態になると、一人ひとりの感情に配慮した行動がとりにくくなります。
3.バーンアウトでは、情緒的な問題も多く示します。
4.個人の能力やスキル不足だけでなく、職場環境の影響も主な原因となります。
5.バーンアウトの状態では、仕事に対する個人的達成感の低下が生じます。
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02
アメリカの精神科医であるハーバード・フロイデンバーガーは、バーンアウトにより「意欲喪失と情緒荒廃、疾病に対する抵抗力の低下、対人関係の親密さ減弱、人生に対する慢性的不満と悲観、職務上能率低下と職務怠慢をもたらす」と定義しています。
―――――――――――――――――――――
正解は5です。
バーンアウトにかかると、燃え尽きたように意欲や達成感を失ってしまいます。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
1.極度のストレスや緊張に一定期間さらされた場合に発生するこの症状。医師や教師など、人を相手にする職種に生じることが多いとされています。
2.ハーバード・フロイデンバーガーの定義より、援助対象者一人ひとりの感情まで考えずに行動する傾向があります。
3.ハーバード・フロイデンバーガーの定義より、意欲喪失と情緒荒廃など情緒的問題も引き起こします。
4.バーンアウトは、職業性ストレスが要因といわれています。
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03
1.一般的に対人援助では仕事の成果が見えにくく、バーンアウトを起こしやすいと考えられています。
2.バーンアウト状態になると、 援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動をとりにくくなります。
3.バーンアウト状態になると、心身の不調があらわれます。
4.バーンアウトの原因は個人の能力やスキル不足だけが主な原因ではなく、職場環境の影響を受けることもあります。
5.バーンアウト状態では、 仕事に対する個人的達成感の低下が生じます。
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04
バーンアウトシンドロームは、1974年に精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1974年代に提唱した概念です。一つの物事に没頭し熱心に仕事をしていた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなるので、「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。
診断症状には「情緒的消耗感」「脱人格化」「個人的達成感の低下」の三つの症状があります
1.誤答
バーンアウトは、医師や看護師、カウンセラー、教師など医療や福祉・教育などの対人援助業務の分野の人に生じやすいといわれています。
対人援助活動に多くのエネルギーを使い、心身共に消耗しやすく、突然燃え尽きたように意欲がなくなるってしまいます。
2.誤答
バーンアウト状態になると、今まで熱心に援助してきたのが嘘のように意欲がなくなり、援助対象者一人一人の感情に配慮した行動が取れなくなります。
自分の心身の状態を維持するが精いっぱいで、他者へ配慮することができず、無関心や拒否、無感情な態度などをとることがあります(脱人格化)。
3.誤答
バーンアウトは、「極度の身体疲労と感情の枯渇を示す症候群」とも定義づけられる通り、極度の身体的疲労と情緒的問題が生じます。
無力感や自己卑下、仕事が嫌になる(出勤したくないなど)など自分の感情もわからなくなってしまいます。特に熱心に仕事に打ち込んでいた人ほど情緒的に消耗してしまいます(情緒的消耗)。
4.誤答
バーンアウトは、精神的・身体的ストレスの結果生じ、その要因には個人的要因と環境的要因があります。個人的要因は性格や能力、スキル不足などがあげられますが、個人の資質のスキルの向上などで対処できる要因です。
一方、環境要因は、仕事の質や量、過剰な要求による過重負担、仕事に見合う評価、仕事の進め方に裁量の余地が少ない状況など自分ではどうにもならない要因の影響は大きくなります。
5.正答
バーンアウトの、情緒的な消耗や他者へ配慮することができず、無関心や拒否、無感情な態度などをとる脱人格化などの症状は、今まで熱心に仕事に従事し没頭してきた人だけに意欲や注意力の低下は、失敗やミスにつながります。自分の能力に不信感を抱いたり、達成感が得られなくなります。
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