社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
地域福祉の理論と方法 問39

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 地域福祉の理論と方法 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

地域福祉における連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 地域福祉の推進には、個人支援レベル、機関・団体の活動者や実務者レベル、それらの代表者レベルの各種の重層的な連携が想定される。
  • NPOなどのアソシエーション型組織と自治会のような地域コミュニティ型組織は、それぞれ目的や活動圏域等が異なるため連携することなく活動している。
  • 民生委員児童委員協議会は、その職務の遂行に当たって、当該市町村の自治会連合会と連携することが法定化されている。
  • プラットフォーム型の連携とは、地域生活課題への対応を協議するため、固定化された代表者が行う会議のことである。
  • 小地域ネットワーク活動は、要支援者を専門機関が発見し、地域住民が見守るという、双方の責任分担を明確にした見守りのための連携の仕組みである。

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この過去問の解説 (3件)

01

地域福祉における連携についてです。

この問題は、正解の根拠が不正確なため、
消去法で考えた方がいいでしょう。

1○ 正しいです。各種の重層的な連携が重要です。

2× 「異なるため連携することなく活動している」が間違いです。
アソシエーション型であれ、地域コミュニティ型であれ、地域の課題はお互いに協力することが大切です。

3× 民生委員法第14条第1項において、民生委員はその職務の遂行にあたり、
「福祉事務所、その他関係行政機関との業務に協力すること」とあります。
しかし、自治会連合会は行政機関ではなく、インフォーマルな組織に分類されるので、法定化されているとはいえません。

4× 「固定化された代表者」が間違いです。
プラットフォーム型の連携は、多種多様な代表者が集まることで、
地域生活課題への対応を協議していきます。

5× 「双方の責任分担を明確にした」が間違いです。
小地域ネットワークとは、要支援者を近隣の人たちが協力し孤立しないように支える仕組みです。
ただし要支援者を発見する役割は、専門機関だけでなく、
民生委員など地域の人々も担うことができます。

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02

1.地域福祉の推進には、地域住民、社会福祉関係者などが協力して地域福祉の推進に努めるように定められています。

2.アソシエーション型組織とは、人々の特定の目的を満たすために集められた組織のことであり、コミュニティ型組織とは、地域や地縁によってつくられた団体の活動や集合団体のことです。
地域問題に対しこれらの組織が協力し合って課題に取り組むことが大切です。

3.民生委員児童委員協議会は、その職務の遂行にあたり、福祉事務所その他関係行政機関との連絡にあたることとされています。

4.プラットフォーム型の連携とは、高齢者や障がい者、子育て世代など、支援が必要な世帯に対し、ボランティア団体、有償団体、NPO法人などが協働してサービスを提供する地域型システムを作ることです。
これらが単体になってしまうと課題解決が難しい現状があり、様々な地域活動がプラットフォームのように一体となることが大切だということから、プラットフォーム型の連携という名が付きました。

5.小地域ネットワークとは、要援護者に地域住民が見守りや援助活動を展開し、地域住民と保健・福祉・医療関係者が協働して要援護者を支え合い活動をすることです。

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03

正解は1です。

選択肢のとおり、地域福祉の推進には各種の重層的な連携が必要となります。

各選択肢については以下のとおりです。

2→アソシエーション型組織と、地域コミュニティ型組織は目的などが異なりますが、連携して活動します。

3→自治会連合会は連携はしますが、法定化はされていません。

4→プラットフォーム型の連携は、様々な立場の人が連携することです。

5→小地域ネットワークは、地域住民と、保健・福祉・医療関係者などが協働して、要支援者を支え合うことです。

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