社会福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 人体の構造と機能及び疾病 問1
この過去問の解説 (3件)
本設問は、思春期における特徴をしっかり把握していれば正答にたどりつけます。中でも女子の身体の発達の特徴を把握しておくことが大切です。
思春期には自意識が高まって、他人は気にしていないことであっても、周囲の目が気になることがあります。
女子の身体の発達は、乳房や骨盤の発育から始まって、それ以降に初経がみられます。
思春期は、女性のほうが早く始まります。
身体の発達は、スカモンの発達曲線では「一般型」です。乳幼児期と思春期にS字カーブを描きます
第二次性徴は、思春期においてみられます。
思春期の特徴をスカモンの発達曲線と関係づけて記憶しましょう。
思春期とは10歳前後で始まる身体的な変化や成長の時期の事を言います。この時期には心理的にも大きな変化が見られ、自意識や新しい価値観を獲得する時期とも言えます。
✕ 思春期はアイデンティティが確立する時期であり、自意識が強くなる時期と言われています。
✕ 女子の乳房が発達するのは、初経の1年程前と言われています。
✕ 思春期は女子が10歳前後から、男子は12歳前後から始まると言われており、女子の方が早く始まります。
✕ 身長などは1年間で10センチ程伸びたり、男子ではひげが生える、女子では乳房が発達するなど急激な変化が見られます。
〇 男女とも身長が伸びたり、体の中の器官が発達するなど見た目の変化が見られるようになります。
正解は「第二次性徴という身体的な変化が始まる。」です。
思春期とは、明確な時期が定められておらず個人差があります。
しかし、男女比があることや第二次性徴と呼ばれる身体的変化が見られる特色を覚えておきましょう。
❌ 思春期は子どもから大人へと急激に変化していきます。
そのため、情緒的にも不安定になり易く、自意識も強まる時期です。
❌ 女子の思春期の身体的特徴の順番として、個人差はあるものの一般的には
「乳房や骨盤の発育⇒初経⇒脇毛や陰毛の発毛⇒体型の変化」となります。
❌ 学童期までは男女差はなく、思春期から徐々に男女比が生じてきます。
女子は平均9歳9ヶ月、男子は平均11歳6カ月と女子の方が早い時期から思春期が始まります。
❌ 思春期は「第二の誕生」とされるように男女ともに身体的変化が急激です。
⭕️ 第一次性徴は生後すぐ性器に見られる特徴です。
第二次性徴とは思春期に現れる性器以外の身体的な男女の特徴です。
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