社会福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
人体の構造と機能及び疾病 問1

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問題

社会福祉士試験 第35回(令和4年度) 人体の構造と機能及び疾病 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

思春期に伴う心身の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。
  • 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。
  • 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。
  • 身体の変化は緩徐な変化が多い。
  • 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

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この過去問の解説 (6件)

01

本設問は、思春期における特徴をしっかり把握していれば正答にたどりつけます。中でも女子の身体の発達の特徴を把握しておくことが大切です。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

思春期には自意識が高まって、他人は気にしていないことであっても、周囲の目が気になることがあります。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

女子の身体の発達は、乳房や骨盤の発育から始まって、それ以降に初経がみられます。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

思春期は、女性のほうが早く始まります。

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

身体の発達は、スカモンの発達曲線では「一般型」です。乳幼児期と思春期にS字カーブを描きます

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

第二次性徴は、思春期においてみられます。

まとめ

思春期の特徴をスカモンの発達曲線と関係づけて記憶しましょう。

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02

思春期とは10歳前後で始まる身体的な変化や成長の時期の事を言います。この時期には心理的にも大きな変化が見られ、自意識や新しい価値観を獲得する時期とも言えます。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

✕ 思春期はアイデンティティが確立する時期であり、自意識が強くなる時期と言われています。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

✕ 女子の乳房が発達するのは、初経の1年程前と言われています。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

✕ 思春期は女子が10歳前後から、男子は12歳前後から始まると言われており、女子の方が早く始まります。

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

✕ 身長などは1年間で10センチ程伸びたり、男子ではひげが生える、女子では乳房が発達するなど急激な変化が見られます。

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

〇 男女とも身長が伸びたり、体の中の器官が発達するなど見た目の変化が見られるようになります。

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03

正解は「第二次性徴という身体的な変化が始まる。」です。

思春期とは、明確な時期が定められておらず個人差があります。

しかし、男女比があることや第二次性徴と呼ばれる身体的変化が見られる特色を覚えておきましょう。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

❌ 思春期は子どもから大人へと急激に変化していきます。

そのため、情緒的にも不安定になり易く、自意識も強まる時期です。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

❌ 女子の思春期の身体的特徴の順番として、個人差はあるものの一般的には

乳房や骨盤の発育初経⇒脇毛や陰毛の発毛⇒体型の変化」となります。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

❌ 学童期までは男女差はなく、思春期から徐々に男女比が生じてきます。

女子は平均9歳9ヶ月男子は平均11歳6カ月と女子の方が早い時期から思春期が始まります。

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

❌ 思春期は「第二の誕生」とされるように男女ともに身体的変化が急激です。

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

⭕️ 第一次性徴は生後すぐ性器に見られる特徴です。

第二次性徴とは思春期に現れる性器以外の身体的な男女の特徴です。

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04

成長・発達に関する設問です。当設問では思春期(12歳頃~)に対して問われていますが、各期の特徴を整理し、正しく区別して覚えていきましょう。

また、男女で異なるため、それぞれの特徴も理解しましょう。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

解答:

思春期となる小学校高学年頃から自意識が過剰になる傾向があります。「自分とは何者なのか」という思いが強くなり、容姿や能力などを他者と比べ、自分なりの答えを見つける時期です。

エリクソン,E.H.の発達理論では、「自我同一性(アイデンティティ)を獲得する時期」と呼んでいます。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

解答:

女子の思春期における発育時期の順は、「乳房・骨盤(10歳頃)」→「陰毛(11歳頃)」→「初経(12歳頃)」となります。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

解答:

男子より女子のほうが約2年早く始まります

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

解答:

思春期では第二次性徴が現れ、身体が著しく成長します

人生において身長が著しく成長する時期は2回あることを覚えましょう。

・1回目:生まれてすぐ(第一次性徴)

・2回目:思春期(第二次性徴)

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

解答:

男子は男性ホルモン、女子は女性ホルモンの働きによって、大人の体へと変化していきます。

例えば、男性は声変わり、筋肉の発達、ひげや陰毛の発生などがあり、女性は皮下脂肪がつきやすくなる、乳房の発育、初経などがあるなど、それぞれの性差が表れていきます。

まとめ

成長・発達に関する特徴は、これまでの自身の過程における経験や知識などで大体を補うことができます。

しかし、曖昧な知識もあるため、正しく理解することが大切です。

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05

思春期は10〜18歳頃に訪れます。男女の体の変化の違いにつて押さえておきましょう。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

思春期の時期は、不安やイライラ感・自尊心と劣等感などを抱え、自意識に敏感になる特徴があります。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

乳房や骨盤の発育が見られた後に初経が始まります。乳房や骨盤の発育は思春期より先に訪れる傾向にあります。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

思春期の時期は、男子より女子に早く訪れます。

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

思春期の時期は身長が急に伸びたり女性らしい体型になったりと、変化が急激に訪れます。

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

第二次性徴とは、思春期の時期に訪れる性器以外に現れる身体的特徴の変化のことを言います。

まとめ

発育に関する心身の変化については、スキャモンの発達曲線と合わせて学習すると覚えやすいでしょう。

参考になった数5

06

思春期には、男女差で違いがあります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

選択肢1. この時期の心理的特徴として、自意識に乏しいことが特徴である。

不適切です。外へ向かう意識と内に向かう意識が並行しています。

選択肢2. 女子では、初経から始まり、次いで乳房や骨盤の発育がみられる。

不適切です。乳房や骨盤の発育がみられてから、初経が始まります。

選択肢3. 男子は、女子よりも早い時期から思春期が始まる。

不適切です。男子よりも女子の方が早い時期から思春期が始まります。

選択肢4. 身体の変化は緩徐な変化が多い。

不適切です。男子は身長や体重の増加、女子は乳房の発育といった身体の変化が早いです。

選択肢5. 第二次性徴という身体的な変化が始まる。

適切です。脇毛が生えてくる、乳房が発育するといった身体的な変化を第二次性徴と言います。

参考になった数4