社会保険労務士の過去問
第47回(平成27年度)
社労士 | 社会保険労務士試験 択一式 問1
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
社労士試験 第47回(平成27年度) 択一式 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
厚生労働省労働基準局長通知(「心理的負荷による精神障害の認定基準について」(平成23年12月26日付け基発1226第1号)、以下「認定基準」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 認定基準においては、うつ病エピソードの発病直前の2か月間連続して1月当たりおおむね80時間の時間外労働を行い、その業務内容が通常その程度の労働時間を要するものであった場合、心理的負荷の総合評価は「強」と判断される。
- 認定基準においては、同僚から治療を要する程度のひどい暴行を受けてうつ病エピソードを発病した場合、心理的負荷の総合評価は「強」と判断される。
- 認定基準においては、身体接触のない性的発言のみのセクシュアルハラスメントである場合には、これによりうつ病エピソードを発病しても、心理的負荷の総合評価が「強」になることはない。
- 認定基準においては、発病前おおむね6か月の間の出来事について評価することから、胸を触るなどのセクシュアルハラスメントを繰り返し受け続けて9か月あまりでうつ病エピソードを発病した場合、6か月より前の出来事については、評価の対象にならない。
- 認定基準においては、うつ病エピソードを発病した労働者がセクシュアルハラスメントを受けていた場合の心理的負荷の程度の判断は、その労働者がその出来事及び出来事後の状況が持続する程度を主観的にどう受け止めたかで判断される。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
厚生労働省労働基準局長通知(「心理的負荷による精神障害の認定基準について」(平成23年12月26日付け基発1226第1号)の問題は、過去問でも出題されています。
一度数年前の問題にも目を通しておくのがベストでしょう。
1.× 「80時間」ではなく、「120時間」以上が正しい設問です。
2.〇 同僚からのひどい暴行を受けて「うつ病エピソード」を発病した場合には、心理的負荷の総合評価は「強」と判断されます。
3.× 「うつ病エピソード」を発病した場合、心理的負荷の総合評価が「強」と判断されます。
4.× 6か月より前の出来事についてももちろん、評価の対象になります。
5.× 心理的負荷の程度の判断は、その労働者がその出来事及び出来事後の状況が持続する程度を主観的にどう受け止めたか、ではなく「同種の労働者が、一般的にどう受け止めるか」ということになっています。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
02
厚生労働省からの通達「平成23年12月26日基発1226第1号」(基発・・・労働基準局長名で発する通達)より問われています。
1.誤「80時間」
正「120時間」
「発病直前の2か月間連続して」ということであれば、120時間の時間外労働で心理的評価が強となりますので注意しましょう。
2.心理的評価「強」の具体例として選択肢のようなことが通達に記載されていますね。
3.誤「うつ病エピソードを発病しても、心理的負荷の総合評価が『強』になることはない」
正「うつ病エピソードを発病したら、心理的負荷の総合評価が『強』になることがある」
総合評価「強」の要件には「身体接触のない性的な発言のみのセクシュアルハラスメントであって、発言の中に人格を否定するようなものを含み、かつ継続してなされた場合」と通達にありますので、選択肢は誤りですね。
4.誤「評価の対象にならない」
正「評価の対象になる」
「いじめやセクシュアルハラスメントのように、出来事が繰り返されるものについては、発病の6か月よりも前にそれが開始されている場合でも、発病前6か月以内の期間にも継続しているときは、開始時からのすべての行為を評価の対象とすること。」と通達にありますので、選択肢は誤りですね。
5.誤「その労働者」「主観的に」
正「同種の労働者」「一般的に」
通達では選択肢のようなことではなく、「同種の労働者」が「一般的にどう受け止めたか」で判断されるとしております。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
1 誤りです。設問の心理的負荷の総合評価が「強」と判断される
のは、発病直前の連続した2か月間に、1月あたりおおむね「120
時間以上」の時間外労働を行い、その業務内容が通常その程度の
労働時間を要するものであった場合です。
2 設問の通りであり、正しいです。設問の場合は、心理的負荷の総
合評価が「強」と判断されます。
3 誤りです。身体接触のない性的発言のみのセクシャルハラスメン
トであっても心理的負荷の総合評価が「強」と判断される場合も
あり得ます。
4 誤りです。認定基準においては、セクシャルハラスメントが繰り
返され、発病の6か月より前にそれが開始されており、その後も
継続している場合には、開始時からのすべての行為を評価の対象
とするとされています。
5 誤りです。認定基準においては、心理的負荷の程度の判断は、本
人だけでなく、同種の労働者が一般的にどう受け止めるかという
観点から評価されるものです。
以上のことから、正解は2となります。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問10)へ
第47回(平成27年度)問題一覧
次の問題(問2)へ