登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問7
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
医薬品と食品との飲み合わせに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 医薬品と食品との相互作用は、専ら飲み薬(内服薬)の使用に際して注意を要する。
- カフェインやビタミンA等のように、食品中には医薬品の成分と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。
- 生薬成分が配合された医薬品は、生薬成分を含有する食品と合わせて摂取すると、効き目や副作用が増強されることがある。
- 酒類(アルコール)は、主として小腸で代謝されるため、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることはない。
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この過去問の解説 (4件)
01
酒類は肝臓で代謝されます。
飲酒の多い人は、代謝機能が高まっている可能性が高いです。たとえば、解熱鎮静成分としてアセトアミノフェンが含まれていますが、飲酒の多い人では代謝の影響を受け、薬が効かない可能性があります。
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02
例えば、酒類は医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがあります。そのため、作用が強く出過ぎてしまったり副作用の発生する危険性が高まります。
2 正しいです。
例えば、カフェインの含まれる栄養ドリンクとコーヒーを一緒に服用すると、過剰摂取となってしまう可能性があります。
3 正しいです。
生薬成分などは、医薬品的な効能効果が標榜、または暗示されていなければ、ハーブ等として流通可能なものもあるため、こうした食品と合わせて摂取することにより、医薬品の効き目や副作用を増強させてしまうことがあります。
4 誤りです。
酒類(アルコール)は、主として肝臓で代謝されます。そのため、普段から酒類を頻繁に摂取している人は、肝臓の代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンなどの成分が通常よりも代謝されやすいため、体内から速く医薬品が消失して十分な薬効が得られなくなることがあります。
また、代謝によって産生する物質に薬効がある医薬品の場合は、作用が強く出過ぎることがあり、逆に、代謝によって産生する物質が人体に悪影響を与える医薬品の場合は副作用が現れやすくなります。
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03
1:外用薬でも全身に作用するタイプのものがあり、このような医薬品の場合には食品との相互作用にも注意を払う必要があります。
2:カフェインは頭痛薬や総合感冒薬に、ビタミンAは総合ビタミン剤に配合されている場合があります。カフェインは過剰摂取で不眠症、頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感を引き起こしたり、胎児への影響も示唆されているため、海外では摂取目安量を設定している国があります。またビタミンAは、妊婦が過剰に長期間摂取した場合、胎児奇形が見られるおそれがあるため、日本では妊婦のビタミンA摂取量をに上限を設けています。
3:一例として甘草が挙げられます。甘草は漢方薬の多くに配合されている生薬です。また甘草エキスは甘味料として様々な食品に含まれることがあります。甘草は低カリウム血症や偽アルドステロン症の副作用があり、甘草を含む薬、食品の併用には注意が必要です。
4:アルコールの主な代謝部位は、小腸ではなく肝臓です。アルコールにより肝臓の薬物代謝酵素が誘導され、薬物の代謝に影響を及ぼします。
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04
1 ○
2 ○
3 ○
4 ×:酒類(アルコール)は主として肝臓で代謝されるため、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。
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