登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 高齢者は、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があるので、情報提供や相談対応においては特段の配慮が必要となる。
- 高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品を用法用量どおりに使用していれば、基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることはない。
- 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすくなるが、既定用量の下限で使用していれば注意する必要はない。
- 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。
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この過去問の解説 (4件)
01
その他、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合もあり、情報提供や相談対応の際には、特に配慮が必要となります。
また、手先の衰えにより医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向もあるため、家族や周囲からの理解や協力も必要です。
2 誤りです。
一般用医薬品の使用により、基礎疾患の症状の悪化や治療の妨げになる恐れがあります。また、複数の医薬品が長期間に渡って使用される場合には、副作用を生じるリスクも高まります。
3 誤りです。
一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能を含めて、ある程度の個人差も含めて設定されています。そのため、基本的に、定められた用法用量の範囲内で使用されることが望ましいです。もしもそれ以下に使用量を減らしても、十分な効果が得られなくなるだけで、必ずしもリスクの軽減には繋がりません。
さらに、規定用量の下限で使用した際でも、作用が強すぎるなどの問題を生じることもあるので注意が必要です。
4 正しいです。
乳児が1歳未満、幼児が7歳未満、小児が15歳未満、高齢者が65歳以上とされています。
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02
誤っているものについては以下のとおりです。
2→高齢者は基礎疾患を抱えていることが多く、それぞれの疾患にあった医療用医薬品を服用している可能性が高いです。しかも、長期にわたる服用の可能性も否めません。成分の重複や飲み合わせなどの問題もあり、安易に一般医薬品を服用するのは危険です。
3→高齢者の生理機能低下は個人差が大きいです。その人にあった用量に注意が必要です。
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03
1 ○
2 ×:高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多いため、一般用医薬品を用法用量どおりに使用していても、基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることがある。
3 ×:一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすくなるが、基本的には定められた用量で使用することが望ましい。
既定用量の下限で使用したからといって、リスクが減るというわけではない。
4 ○
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04
1:高齢者では視覚や聴覚の機能も衰えている場合が多く、まず医薬品の説明を聞き取る段階から困難を生じている例もあります。大きな声でゆっくり、平易な言葉を使って説明し、理解できているかを確認しながら説明を繰り返すなどの配慮が必要です。
2:高齢者に限らず、一般用医薬品を使用することにより基礎疾患が悪化したり、治療の妨げになることがあります。複数の医薬品の長期の使用で副作用を生じるリスクも高くなります。高齢者では何かしらの基礎疾患を抱えていることが多いので、こうした注意が常に必要となります。
3:一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能を含めてある程度の個人差は織り混んで設定してあります。したがって一般用医薬品では基本的には定められた用量の範囲内で使用されることが望ましいのです。しかし、高齢者での生理機能の衰えは個人差が大きく、既定用量の下限で使用してもなお作用が強すぎる場合もあるので注意が必要です。
4:設問通り。高齢者とはおおよそ65才以上を目安とすることは覚えておきましょう。
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