登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問21
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
かぜ及びかぜ薬に関する記述について、正しいものはどれか。
- かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。
- かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものである。
- 季節や時期などによって、かぜの原因となるウイルスの種類は異なるが、いずれも上気道の粘膜から感染し、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。
- かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適ではなく、発熱、咳など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などが選択されることが望ましい。
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この過去問の解説 (5件)
01
1:かぜ症候群は、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好です。かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等などがあります。
2:かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的とした対症療法です。かぜの根治療法は、原因となるウイルスを体内から排除することですが、生体内の免疫機構による自然治癒がこれに相当します。そのため、かぜのときには安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本です。
3:かぜは、医学的には急性上気道炎と呼ばれ、原因の約8割はウイルスの上気道への感染によるものです。原因となるウイルスは200種類を超えるといわれており、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスの種類は異なります。
4:存在しない症状に対する成分は不要であり、こうした成分が配合されることで無意味に副作用のリスクを高めることとなります。
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02
1 かぜとよく似た症状が現れる疾患は、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症など、多数あります。また、発熱や頭痛を伴って、悪心・嘔吐、下痢などの消化器症状が現れた場合は、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎の可能性もあります。
2 かぜの症状は、もともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば自然に治ります。そのため、安静に休養すること、栄養・水分を十分に摂ることが基本となります。
3 原因となるウイルスは200種類を超えるといわれており、それぞれに適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスの種類は異なります。しかし、いずれのウイルスの場合も、上気道の粘膜から感染して、それらの部位に急性の炎症を引き起こします。
また、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もあるので注意が必要です。
4 該当しない症状に対しての不要な医薬品の成分を摂取することは、無意味に副作用のリスクを負うことになります。そのため、できるだけ症状に対応する成分のみを配合している医薬品を選択することが望ましいです。
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03
全て選択肢のとおりです。
補足として以下について付記します。
1→「かぜとよく似た症状が現れる疾患」には、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症などがあります。
3→「かぜの原因となるウイルスの種類」には、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノイウルスがあります。
4→総合感冒薬はかぜの諸症状に対応できるようさまざまな成分が含まれています。症状がはっきりしている人にとっては、自分の症状に関係ない成分があるということでもあります。不要な成分は副作用のリスクを引き起こす可能性があるため、設問のとおりです。
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04
1 その通りです。かぜの症状は、通常は数日~1週間程度で自然に治るとされています。
2 その通りです。かぜの症状は、体に備わっている免疫機能によってウイルスが排除されれば自然に治るものですので、安静にして休養し、栄養と水分を十分に摂ることが基本です。
3 その通りです。主にウイルスが鼻や喉などに感染して、様々な症状を起こします。
4 その通りです。該当しない症状に対して不要な成分が配合されていると、副作用のリスクを負う可能性もありますので、症状がはっきりしている場合にはその症状に合った薬を選ぶことが望ましいです。
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05
1 ○
2 ○:ウイルスは体にもともと備わっている免疫機構によって排除されるため、一般用医薬品の使用ではなく安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本になります。
3 ○
4 ○
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