登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問27
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 塩酸ジフェニドールは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
- ジメンヒドリナートは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示し、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
- ブロムワレリル尿素は、脳に軽い興奮状態を起こさせるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用がある。
- アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合される場合がある。
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この過去問の解説 (5件)
01
抗ヒスタミン成分と共通する化学構造や薬理作用を持っていますが、抗ヒスタミン成分としてよりも、抗めまい成分として使用されています。
2 正しいです。
ジメンヒドリナートは、テオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名で、乗り物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分です。
3 誤りです。
ブロムワレリル尿素は、不安や緊張などの心理的な要因を緩和することを目的として配合されている鎮静成分です。
4 正しいです。
ただし、アミノ安息香酸エチルが配合されている場合は、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。
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02
1:設問どおり。塩酸ジフェニドールの副作用として、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様な頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩まぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがあります。
排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあります。
2:設問どおり。ジメンヒドリナートは、ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の一般名で、抗ヒスタミン成分のひとつです。ジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要があります。
3:乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合されている場合があります。
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分及び鎮静成分には、いずれも眠気を促す作用があり、乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要があります。
4:設問どおり。消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用があり、胃腸鎮痛鎮痙薬としても使われます。
アミノ安息香酸エチルについては、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。
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03
ブロムワレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする働きがあります。
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04
1 ○
2 ○:ジメンヒドリナートはテオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名です。
3 ×:カフェインなどのキサンチン系成分の説明です。
ブロムワレリル尿素は、乗り物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として配合されている場合があります。
4 ○
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05
1 その通りです。
塩酸ジフェニドールは、医療用ではめまい治療に使用される成分で、比較的眠気が少ないとされています。
2 その通りです。
抗ヒスタミン成分には眠気を促す作用があるため、乗り物の運転操作をする場合には使用を控える必要があります。
3 ブロムワレリル尿素は、脳の興奮を抑えて、痛みなどを感じる感覚を鈍くする作用があり、かぜ薬や解熱鎮痛薬などに補助成分として配合されることが多いです。
4 その通りです。胃腸鎮痛鎮痙薬としても使用されます。
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