登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問36
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
駆虫成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものはどれか。
- (成分)カイニン酸、(作用、目的)蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示す。
- (成分)パモ酸ピルビニウム、(作用、目的)回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出する。
- (成分)サントニン、(作用、目的)回虫の自発運動を抑え、虫体を排便とともに排出する。
- (成分)リン酸ピペラジン、(作用、目的)アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させ、虫体を排便とともに排出する。
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この過去問の解説 (5件)
01
1:カイニン酸は回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられます。
2:パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされています。
3:サントニンの薬理作用は問題文のとおりです。
消化管から吸収されたサントニンは主に肝臓で代謝されるが、肝臓病の診断を受けた人では、肝障害を悪化させるおそれがあります。
4:リン酸ピペラジンの薬理作用は問題文の通りです。
副作用として痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがあります。痙攣の症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、それらの症状の悪化を招くおそれがあります。また、肝臓病、腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなるおそれがあります。
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02
カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出します。
2 誤りです。
パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示します。
成分が赤〜赤褐色のため、尿や糞便が赤く着色することがあります。
また、水に溶けにくいため、消化管からの吸収は少ないとされていますが、ヒマシ油との併用は避ける必要があります。空腹時に服用することにはなっていませんが、同様の理由から、服用時は脂質分の多い食事やアルコールの摂取は避けることが望ましいとされています。
3 正しいです。
消化管から吸収されたサントニンは主に肝臓で代謝されますが、肝臓病の診断を受けた人では肝障害を悪化させる恐れがあるので、使用の際に医師または薬剤師に相談することが必要です。
4 正しいです。
副作用として、痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘などが現れることがあります。そのため、痙攣の症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、症状の悪化を招く恐れがあるので医師または薬剤師に相談することが必要となります。
また、肝臓病、腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなる恐れがあるため、使用の際には医師または薬剤師に相談することが必要です。
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03
1 パモ酸ピルビニウムの説明です。
カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出します。
2 カイニン酸の説明です。
パモ酸ピルビニウムは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示します。
3 その通りです。ただし、殺虫作用はありません。
4 その通りです。
また、回虫とぎょう虫(寄生虫)は、手指や食物に付着した中卵が口から入ることで感染します。
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04
駆虫の対象となるのは、回虫と蟯虫です。
回虫は、手や食物についた虫卵が体内に入り、孵化した幼虫が腸管壁から体組織に入り込んで体内を巡り、肺に達した後に気道から再び消化管内に入って成虫になります。
蟯虫は、手や食物についた虫卵が体内に入り、孵化した虫が肛門から這い出して、その周囲に産卵します。
誤っている選択肢については以下のとおりです。
1→カイニン酸は回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出します。
2→パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示します。
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05
1 ×:カイニン酸は回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出します。
2 ×:パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示します。
3 ○
4 ○
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