登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問38

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

高コレステロール改善薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  • ビタミンB2(酪酸リボフラビン等)は、摂取により尿が黄色くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
  • パンテチンは、高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促し、低密度リポ蛋白質(LDL)を増加させる効果を期待して使用される。
  • 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
  • ビタミンE(酢酸トコフェロール)は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。

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この過去問の解説 (5件)

01

正解:2

1:ビタミンB2摂取後の尿の着色は、尿中に排泄されたビタミンB2本来の色によるものであって、生理的な変化を来したものではありません。

2:HDLとLDLの記述が逆になっています。
LDLはコレステロールを肝臓から末梢組織へと運び、HDLは末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運んでいます。血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなります。LDLは悪玉コレステロール、HDLは善玉コレステロールとも呼ばれます。

3:設問どおり。
しかしながら正確に言うと、ソイステロールの薬理作用は、腸管からのコレステロールの吸収を抑制することです。


※登録販売者試験の問題は、厚生労働省監修の「登録販売者 試験問題の作成に関する手引き」を元に作成されます。この問題が作成された当時の「手引き」では、ソイステロールの働きについて「末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える」と記載されていました。
平成26年11月に「手引き」が改訂され、ソイステロールに関する記述は「腸管からのコレステロールの吸収を抑える」と変更されています。
したがって、今後の登録販売者試験では、設問3の記述は誤りと判断される可能性が高いので注意しましょう。

4:設問のとおり。

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02

1 正しいです。
血漿中に過剰に存在するコレステロールは、過酸化脂質となって様々な障害の原因となることが分かっています。過酸化脂質と結合し、その代謝を促す作用を期待して、ビタミンB2(酪酸リボフラビン)が配合されている場合があります。

2 誤りです。
パンテチンには、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあります。
LDL(低密度リポ蛋白質)の分解を促し、HDL(高密度リポ蛋白質)が形成される過程に働きかけることにより、HDLを増加させる効果があります。

3 正しいです。

4 正しいです。
これと同様の作用を期待して、ガンマ-オリザノールが配合されている場合もあります。

参考になった数14

03

正解は2です。

1 その通りです。

2 パンテチンは、低密度リポ蛋白質(LDL)の分解を促して、高密度リポ蛋白質(HDL)を増加させる効果を期待して使用されます。

3 その通りです。

4 その通りです。

コレステロールは、食事から摂取された糖および脂質から主に生産されます。そのため、糖質や脂質を多く含む食品の過度の摂取を控える、日常生活に適度な運動を取り入れる、など、生活習慣の改善が図られることが重要です。

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04

正解:2

1 ○

2 ×:パントチンは低密度リポ蛋白質(LDL)の分解を促し、高密度リポ蛋白質(HDL)を増加させる効果を期待して使用されます。

3 ○

4 ○

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05

誤っているものは2です。

パンチテンは、低密度リポ蛋白質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼの活性を高め、高密度リポ蛋白質(HDL)の産生を高めます。

参考になった数11