登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問39
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
貧血用薬とその配合成分に関する記述について、正しいものはどれか。
- 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであり、不足した鉄分を補充する目的で、フマル酸第一鉄等が用いられる。
- マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
- 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
- コバルトは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
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この過去問の解説 (5件)
01
その他の注意点として、鉄製剤を使用すると便が黒くなることがありますが、これは使用の中止を必要とする副作用の異状ではありません。しかし、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は、貧血の原因として、消化管内で出血している可能性も考えられるため、服用前の便の状況との対比が必要となります。
2 誤りです。
マンガンは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質です。エネルギー合成を促進することを目的として、硫酸マンガンが配合されている場合があります。
3 正しいです。
4 誤りです。
コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分です。骨髄での造血作用を高めることを目的として、硫酸コバルトが配合されている場合があります。
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02
誤っているものについては以下のとおりです。
設問の誤っている部分と対応するところは「」で強調した部分です。
2→「コバルト」は、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸「コバルト」が配合されている場合がある。
4→「マンガン」は、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸「マンガン」が配合されている場合がある。
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03
1 その通りです。
鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあり、異常ではないのですが、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状態との対比が必要となります。
また、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがありますので、服用前後はタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿など)の摂取を控えることとされています。
2 マンガンは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く構成物質で、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合があります。
3 その通りです。
4 コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分で、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合があります。
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04
1:設問どおり。
鉄分の補充目的では、フマル酸第一鉄のほか、溶性ピロリン酸第二鉄、可溶性含糖酸化鉄、クエン酸鉄アンモニウムなどが用いられます。
2:マンガンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合があります。
3:設問どおり。
4:コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合があります。
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05
1 ○
2 ×:糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質はマンガンであり、エネルギー合成を促進する目的で配合されているのは硫酸マンガンです。
3 ○
4 ×:赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分はコバルトであり、骨髄での造血機能を高める目的で配合されているのは硫酸コバルトです。
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