登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問40

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

登録販売者の対応に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではないことを説明した。
  • 貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分以内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進されるため、服用前後はそれらを摂取するよう勧めた。
  • 下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌等による腸内感染症の可能性があり、また、虫垂炎や虚血性大腸炎のような重大な疾患に起因する場合もあるため、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めるのではなく、医療機関を受診するよう勧めた。
  • 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないことを説明した。

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この過去問の解説 (5件)

01

正解は2です。

1 その通りです。
いずれも、一定期間使用して症状の改善が見られない場合には、一旦使用を中止して医療機関を受診することが望ましいです。

2 鉄製剤は、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがありますので、服用前後は摂取を控えることとされています。

3 その通りです。 
細菌性の下痢や食中毒のときに、収斂成分を主体とする止瀉薬を使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させる恐れもありますので、安易な使用は避けることが望ましいです。

4 その通りです。
高コレステロール改善薬は、食事療法や運動療法の補助的な位置づけとされています。

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02

正解:2

1:設問の通り。
これらの医薬品の使用は補助的なものであり、高血圧や心疾患そのものへの対処については、医療機関の受診がなされるなどの対応が必要です。これらの疾患について、一般用医薬品によって自己治療が可能であるかの誤解を生じることのないよう、適切な情報提供が望まれます。

2:鉄分はタンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はタンニン酸を含んだ飲食物の摂取を控えることとされています。

3:下痢は、腸管内の有害な物質を排出するために起こる防御反応でもあり、止瀉薬によって下痢を止めることでかえって症状の悪化を招くことがあります。
問題文のケース以外にも、便に血が混じっている場合は、赤痢や腸管出血性大腸菌(O157等)、潰瘍性大腸炎、大腸癌などによる腸管出血の可能性が、粘液便が続いているような場合には、腸の炎症性疾患の可能性があります。

4:高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常を改善することを目的として使用され、結果的に心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病の予防につながるものです。
ウエスト周囲径(腹囲)は生活習慣病を生じるリスクが高まる”目安”として用いられるものであり、その減少が目的とはなりません。

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03

誤っているものは2です。

タンニン酸を含む飲食物を摂取すると、タンニンと反応して鉄の吸収が悪くなるため、服用前後はそれらを摂取しないように話すべきです。

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04

正解:2

1 ○

2 ×:貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分以内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー。ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるため、服用前後はそれらの摂取を控える必要があります。

3 ○

4 ○:高コレステロール改善薬は食事療法・運動療法の補助的な位置づけとなり、結果的に生活習慣病の予防につながります。

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05

1 正しいです。
疾患そのものの治療のためには、医療機関を受診することが望ましいです。

2 誤りです。
鉄製剤の服用前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿など)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあります。そのため、鉄製剤服用の前後は、それらの摂取を控えることとされています。
また、医師の治療を受けている人では、鉄分の吸収に影響を及ぼす薬剤が処方されている場合があるので、使用する前に治療を行っている医師または、処方薬の調剤を行った薬剤師に相談することが望ましいです。

3 正しいです。
ウイルス性胃腸炎の場合など、安易に止瀉薬を服用することにより、症状を悪化させてしまうケースもあります。

4 正しいです。
高コレステロール改善薬は、結果的に生活習慣病の予防に繋がるものであり、食事療法や運動療法の補助的な位置づけであるとされています。

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