登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問49
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
点眼薬に関する次の記述について、正しいものはどれか。
- 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。
- アドレナリン作動成分を含む点眼薬は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げたりするおそれがある。
- 抗ヒスタミン成分を含む点眼薬は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
- スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として配合されており、すべての細菌に対して効果を示す。
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この過去問の解説 (5件)
01
1:設問どおり。
2:アドレナリン作動成分は、眼房水(眼球内部を満たす組織液)の分泌を促進し、流出を抑制するため眼圧を上昇させる作用があります。緑内障の人では、この成分を含む点眼液を使用する際には注意が必要です。
※医療用医薬品のアドレナリン作動性成分の点眼薬には、緑内障の治療薬として用いられるものがあり、混乱をまねく場合があります。これはその成分の特殊な薬理作用によるもので、一般用医薬品におけるアドレナリン作動成分の点眼薬については、上記のとおりとなります。
3:設問どおり。抗ヒスタミン成分の副作用に眠気がありますが、点眼液、点鼻液などの外用薬では内服薬に比べ薬が脳内に移行する量が少なく、眠気は起こりづらいと考えられます。しかし、外用薬どおしでも抗ヒスタミン成分を併用することで脳内への移行量が増加し、眠気が出る場合があるとされます。
4:スルファメトキサゾールに限らず、抗生物質では有効性を発揮する細菌の種類はそれぞれ異なります。すべての細菌に対して効果を示す抗生物質や抗菌薬はありません。
また細菌は、抗生物質への耐性(薬が効かないこと)を獲得する性質を持つことも、気に留めておきましょう。
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02
一般用医薬品の点眼薬は以下の4つに大別されます。
①人口涙液
設問文の通りです。
②一般用点眼薬
目の疲れや痒み、結膜充血などの症状を抑える成分が配合されています。
③抗菌性点眼薬
抗菌成分が配合されており、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)などに用いられます。
④アレルギー用点眼薬
花粉やハウスダストなどのアレルゲンによる目のアレルギー症状の緩和を目的として、抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分が配合されています。
2 正しいです。
その他の注意点として、連用や頻繁な使用により、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くおそれがあります。
また、長期に及ぶ目の充血症状は、目以外の異変を含む重大な疾患による可能性も考えられるため、5〜6日間使用しても改善がみられない場合は医療機関を受診することが望ましいとされています。
3 正しいです。
4 誤りです。
スルファメトキサゾールなどのサルファ剤は、全ての細菌に対して効果があるというわけではありません。
また、ウイルスや真菌の感染に対する効果もないので、3〜4日使用しても症状の改善がみられない場合は、眼科専門医の治療を受けることが必要です。
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03
1 その通りです。
2 その通りです。
また、連用または頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがあります。
3 その通りです。
抗ヒスタミン成分は、鼻炎用点鼻薬のほか、風邪薬の鼻汁止めや睡眠改善薬、乗り物酔い防止剤にも配合されていますので、併用には注意が必要です。
4 ウイルスや真菌の感染に対する効果はありません。3~4日使用しても症状の改善がみられない場合は、医療機関を受診することが望ましいです。
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04
誤っているものについては、以下のとおりです。
4→設問文中の「すべての細菌に対して効果を示す」という部分が誤りです。
すべての細菌に対して効果があるわけではありません。またウイルスや真菌の感染に対しても効きません。
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05
1 ○
2 ○
3 ○
4 ×:スルファメトキサゾールはすべての細菌に対して効果を示すわけではなく、またウイルスや真菌の感染に対する効果はありません。
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