登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問53
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- コーヒーや炭酸飲料などの口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは使用を避ける必要がある。
- 1年以上継続して使用する必要がある。
- 喫煙を完全に止めたうえで使用する必要がある。
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:ニコチンは弱アルカリ性で口腔粘膜から良く吸収されます。コーヒー・炭酸飲料・ワイン・ビールなどを飲んだ後では口の中が酸性になるため、禁煙補助剤のニコチンの吸収が低下し、十分な効果が得られないことが考えられます。
2:咀嚼剤の禁煙補助剤では、3か月を目途に終了できるような禁煙プログラムを組んでいます。
長期・多量使用よりニコチン依存症が本剤に引き継がれることがあるため、3か月を超えて継続使用する場合には医師・薬剤師に相談することとなっており、また6か月を超えての使用は認められていません。
3:設問のとおり。禁煙補助剤を使用中または使用直後に喫煙すると、ニコチンの血中濃度が急激に上昇する恐れがあります。また、他のニコチン含有製剤と併用した場合も、ニコチンの過剰摂取になる恐れがあるため、併用は避ける必要があります。
4:設問のとおり。妊婦が摂取したニコチンは胎児に影響を与える恐れがあります。
妊婦がニコチンを摂取すると血管が収縮して子宮へ送られる血流量が低下します。また胎児に移行したニコチンは、胎児の脳神経や肺機能などの発達に影響を及ぼすことが分かっています。
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02
1 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する為、避ける必要があります。
2 使用する期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避けるものとされています。
3 その通りです。特に、使用中または使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まる恐れがある為、避ける必要があります。
4 胎児に影響があるとされています。また、母乳を与えている女性も、乳児に影響がある為、避ける必要があります。
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03
まず、禁煙補助剤(咀嚼剤)について説明します。
禁煙補助剤(咀嚼剤)は、ニコチン離脱症状(禁断症状)を抑えるために摂取するものです。噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、口腔粘膜からの吸収が十分なされず、吐き気や副作用が現れやすくなります。そのため、ゆっくり断続的に噛む必要があります。
各選択肢については次のとおりです。
1→口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、設問のとおりです。
2→添付文書で定められた期間を超えてはならない
ことになっています。誤りです。
3→ニコチンの体内への取り込みが多くなります。副作用につながるため、設問のとおりです。
4→ニコチンは毒物の一種です。胎児や乳児に悪影響を与えます。設問のとおりです。
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