登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問54
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述について、正しいものはどれか。
- グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。
- アスパラギン酸ナトリウムは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。
- ガンマ-オリザノールは、生体内に存在する有機酸の一種であり、その働きは必ずしも明らかにされていないが、胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して用いられる。
- ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 その通りです。肝臓病のほか、じん麻疹や湿疹、中毒疹、妊娠中毒などにも効能があります。
2 このような働きがあるのは、システインです。
アスパラギン酸ナトリウムは主にエネルギーの代謝に使われ、疲労回復や免疫力向上の効果があります。
3 塩化カルニチンの説明です。
ガンマ-オリザノールは、米胚芽や米油に含まれる抗酸化作用のある成分で、血行を良くしてコレステロールを減らしたり、脳の機能の劣化を防ぐなどの効果があります。
4 その通りです。天日で乾燥させたものをハクジン、湯通ししてから乾燥させたものをコウジンということもあり、別名は高麗ニンジン、朝鮮人参です。
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02
1:肝臓では、不溶性の老廃物や有害物質を体外に排出するためにグルクロン酸抱合体を生成します。グルクロノラクトンはグルクロン酸抱合体を分解する酵素の働きを抑えることで、疲労感の原因となる老廃物や有害物質の排出を促進します。
またグルクロノラクトンには肝血流量を増加させる作用があることが動物実験で認められています。
以上の作用から、老廃物の増加による倦怠感や疲労感の軽減を目的に配合される場合があります。
2:システインについての説明になります。
システインはこのような作用のほか、肝臓でアルコールの代謝を助けるため、しみ・そばかす・日焼けなどの色素沈着症、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、蕁麻疹、かぶれ等の症状の緩和に用いられます。
アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラガスから発見されたアミノ酸で、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられます。
3:塩化カルニチンの説明になります。なお、設問に記載された作用のほか、近年では脂肪燃焼促進作用が注目され、ダイエット目的のサプリメントにも頻繁に配合されている成分です。
ガンマ-オリザノールは米油及び米胚芽油から発見された成分で、抗酸化作用のほか、抗ストレス作用、コレステロール低下作用を示すとされています。
4:設問のとおり。別名を高麗人参、朝鮮人参とも呼ばれます。
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03
誤っているものは以下のとおりです。
2→アスパラギン酸ナトリウムではなく、「システイン」の説明文です。
アスパラギン酸ナトリウムは、エネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促すなどの働きがあります。
3→ガンマーオリザノールではなく、「塩化カルチニン」の説明文です。
ガンマーオリザノールは、米油や米胚芽油から発見された抗酸化作用を示す成分です。
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