登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問55
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、滋養強壮保健薬に配合される成分に関するものである。次の記述に該当する成分として最も適するものはどれか。
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB6
- ビタミンD
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1 ビタミンAは、夜間の視力を維持するのに用いられ、夜盲症(とり目)の症状を和らげます。皮膚や粘膜の機能を正常に保つための重要な栄養素です。
妊娠・授乳期や病中病後の体力低下時、発育期等のビタミンAの補給として用いられます。
2 ビタミンB1は、神経の正常な働きを維持したり、腸管運動を促進する働きがあります。炭水化物からのエネルギー生産に不可欠な栄養素です。
神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労、脚気の症状の緩和や、肉体疲労、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時などに用いられます。
3 ビタミンB6は、蛋白質の代謝に関わり、皮膚や粘膜の健康維持や神経機能の維持に重要な栄養素です。
口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れ、赤鼻、目の充血・痒みの症状の緩和や、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時などに用いられます。
4 その通りです。妊娠・授乳期や発育期、老年期のビタミンDの補給としても用いられます。
参考になった数44
この解説の修正を提案する
02
1:ビタミンAは脂溶性ビタミンのひとつです。
皮膚や粘膜の正常機能の保持、網膜の視細胞のうちの捍体細(薄暗いところでわずかな明暗を感じる細胞)の機能に関与します。また成長および分化にも関係しています。そのため不足すると皮膚や粘膜の乾燥、夜盲症、成長障害などを引き起こすことがあります。
またビタミンAは脂溶性ビタミンであるため過剰摂取に注意が必要です。
2:ビタミンB1は炭水化物を代謝してエネルギーを産生する際に必要となる栄養素です。筋肉や神経細胞では炭水化物をエネルギー源としていますが、ビタミンB1が不足するとエネルギー代謝が上手く行かなくなり、細胞の機能障害や炎症を引き起こします。また、腸管の神経叢にはたらき、腸管の蠕動を促進するとされています。
これらの作用から、神経痛、筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、手足のしびれ、眼精疲労のほか、便秘、脚気の症状の緩和に用いられます。また、肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時におけるビタミンB1の補給にも用いられます。
水溶性ビタミンで尿から排泄されるため、過剰摂取についての悪影響は報告されていません。
3:ビタミンB6はタンパク質の代謝を助け、また神経伝達物質の合成にも関与します。皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素です。
口角炎、口唇炎、口内炎、舌炎、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび、肌荒れなど皮膚・粘膜の症状や、手足のしびれ(神経症状)に用いられます。また、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時におけるビタミンB6の補給にも用いられます。
水溶性ビタミンとしては珍しく過剰摂取による悪影響(神経症状)が報告されていて、食事摂取基準でも上限量が設定されています。
4:設問のとおり。ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、過剰摂取には注意が必要です。ビタミンD過剰症としては、高カルシウム血症、異常石灰化が知られています。
参考になった数14
この解説の修正を提案する
03
他の選択肢については以下のとおりです。
1→ビタミンAは、夜間視力の維持、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きがあります。目の乾燥感、夜盲症(いわゆるとりめ)の症状緩和、妊娠・授乳期・病中病後の体力低下時・発育期のビタミンA補給に用いられます。
2→ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生、神経の正常な働きの維持、腸管運動の促進に作用します。筋肉痛、関節痛、手足のしびれなどの症状に用いられます。
3→ビタミンB6は、タンパク質の代謝、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に作用します。口角炎、口内炎、皮膚炎、手足のしびれなどの症状に用いられます。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
前の問題(問54)へ
平成25年度(地域2)問題一覧
次の問題(問56)へ