登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
人体の働きと医薬品 問62
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 人体の働きと医薬品 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
胃に関する記述について、正しいものはどれか。
- 胃は上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいる。
- 胃内壁の粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。
- 胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌され胃自体を保護しているため、胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れても、胃液により胃の内壁が損傷を受けることはない。
- 食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 その通りです。食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩して容積が広がります。これを胃適応性弛緩と言います。
2 その通りです。胃酸は、胃内を強酸性に保って、内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目をしています。
3 胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状があらわれます。
4 その通りです。滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品には比較的長いとされています。
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02
1:設問のとおり。食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がります(胃適応性弛緩)。
2:設問のとおり。
ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として食物の消化に働きます。
3:胃液による消化作用から胃自体を保護するために、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されています。胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じることがあります。
4:設問のとおり。滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長くなります。
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03
誤っている3についてですが、問題文中の「損傷を受けることはない」という部分が誤りです。正しくは、「損傷を受け、胃痛の原因となりうる」です。
胃粘液はペプシンのタンパク質分解作用から胃壁を守る働きを行います。粘液があまり分泌されていないというのは胃の内壁が保護を受けていないということになります。
ペプシンはタンパク質分解酵素ですから、自分の胃を溶かしてしまうことになるのです。
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