登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
人体の働きと医薬品 問63

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 人体の働きと医薬品 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

胆嚢に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  • 胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
  • 胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は、ビタミンCなどの水溶性ビタミンの吸収を助ける役割もある。
  • 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、再吸収されることなく糞便中に排出される。
  • 胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等の再吸収を助ける役割もある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1 その通りです。

2 胆汁塩酸は、脂質の消化を容易にして、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。

3 胆汁塩酸の大部分は、小腸で再吸収されて肝臓に戻されます。これを、腸肝循環といいます。

4 胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を「排出」する役割もあります。

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02

正しいものは1です。

その他の選択肢については以下のとおりです。

2→文中の「ビタミンCなどの水溶性ビタミンの吸収」という部分が誤りで、「ビタミンAなどの脂溶性ビタミンの吸収」が正しいです。

ちなみに脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。

3→文中の「再吸収されることなく糞便中に排出される」という部分が誤りです。正しくは「小腸で再吸収されて肝臓に戻される(腸肝循環)」です。

4→文中の「コレステロール等の再吸収を助ける役割もある」という部分が誤りです。正しくは「コレステロール等を排出する役割もある」です。

参考になった数71

03

正解:1

1:設問のとおり。

2:胆汁酸塩が吸収を助けるビタミンは、水溶性ビタミンではなく脂溶性ビタミンです。
胆汁酸塩は水に溶けない脂質や脂溶性ビタミンの周りを取り囲んで、腸管から吸収させやすくします。

3:腸内に放出された胆汁酸塩の大部分は、小腸
で再吸収されて肝臓に戻されます。これを腸肝循環と言います。

4:上述のように、腸管に放出された胆汁酸塩の大部分は小腸で再吸収されますが、一部は糞便中に排出されます。胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等の不要なものを排出する役割もあります。
なお、胆汁に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物で、腸管内に排出されたビリルビンは、腸管内に生息する常在細菌(腸内細菌)によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となります。

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