登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
人体の働きと医薬品 問70
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問題
登録販売者試験 平成25年度(地域2) 人体の働きと医薬品 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、脳に関するものである。( )の中に入れるべき字句はどれか。
脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は限られている。これを( )という。
脳内には多くの血管が通っているが、脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、血液中から脳の組織へ移行できる物質の種類は限られている。これを( )という。
- 神経細胞
- 呼吸中枢
- 脊髄反射
- 血液脳関門
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この過去問の解説 (3件)
01
2 呼吸中枢とは、心臓中枢(心拍数を調整)とともに延髄に存在し、呼吸の調整をしています。
3 脊髄反射とは、末梢からの刺激を脳に伝えずに刺激を返すことを言います。火傷しそうになった時に思わず手を引っ込める動作などが例です。
4 小児は、この血液脳関門が未発達なので医薬品の成分が脳の組織に達しやすい為、注意する必要があります。
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02
1:神経細胞は神経系を構成する細胞です。神経系は体内の情報伝達の大半を担う組織であり、神経細胞が連なった構造をしています。
神経系は、身体の動きを総合的に制御する中枢神経系と、中枢に情報を送ったり中枢によって制御される末梢神経系とに大別されます。中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。末梢神経系は運動や知覚を担う体性神経系と、生命や身体の機能維持のため無意識に働いている自律神経系とに分けられます。
2:呼吸中枢とは、延髄にあって吸息・呼息のリズミカルな呼吸運動をコントロールしている器官です。延髄には呼吸中枢のほか、多くの生体の機能を制御する中枢があります。心拍数を調整する心臓中枢、血圧の上下を制御する血管運動中枢、嚥下・唾液分泌・嘔吐など消化管に関する中枢などがありますが、 複雑な機能の場合はさらに上位の脳の働きによって制御されることがあります。
3:末梢からの刺激の一部に対して脳まで刺激を送らず、脊髄で刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼びます。刺激を受けてから反応するまでの時間が脳を介する反射に比べ短くなっています。膝蓋腱反射(膝のさらの直下を叩くと足が跳ね上がる)はその例です。
4:設問のとおり。小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすく注意が必要です。
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03
文中の物質の透過に関する選択性ですが、タンパク質などをイオン化することで血液中から脳の組織に移行しにくくします。
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