登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
人体の働きと医薬品 問74

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 人体の働きと医薬品 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の剤型ごとの違い、適切な使用方法に関する記述について、正しいものはどれか。
  • 錠剤(内服)は、胃、腸等で崩壊して、有効成分が溶け出して薬効をもたらす剤型である。
  • 錠剤のように大きく固形状に固めずに、粉末状としたものを散剤、粒状としたものを顆粒剤という。
  • 内服液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅くなる。
  • 外用局所に用いる剤形として、適用部位を水から遮断する場合等にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等では軟膏剤を用いなければならない。

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この過去問の解説 (4件)

01

3 有効成分があらかじめ液中に溶かしてあるため、服用後は固形製剤よりも速やかに消化管から吸収されます。

4 クリーム剤は水分と油の混ぜ物、軟膏剤は油なので、適用部位を水から遮断する際は軟膏剤、水で洗い流しやすくする場合はクリーム剤を用いるのが良いでしょう。

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02

正解:1、2

1:設問のとおり。錠剤は、胃や腸で崩壊し、成分が溶出することが薬効発現の前提となっています。したがって、例外的な場合を除き、口中で噛み砕いて服用してはいけません。特に、腸で溶けることを目的にしたコーティングが施されている場合(腸溶錠)には、かみ砕くと効果が出なくなったり、思わぬ副作用が出たりする場合があります。
また、口腔用錠剤(口腔内崩壊錠、チュアブル錠、トローチなど)は普通の錠剤とは違う用い方をするので注意が必要です。

2:設問のとおり。
顆粒剤は粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに服用します。

3:内用液剤は、既に有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、固形製剤の吸収における成分の溶解の段階が省かれることになり、服用後は固形製剤より速やかに消化管から吸収されます。

4:軟膏剤は油性成分が基材になっていて、クリーム剤では油性成分と水性成分を界面活性剤で乳化したものが基材になっています。そのためクリーム剤は水とは比較的混ざりやすいですが、軟膏剤は水とは混じりません。したがって適用部位を水から遮断する場合等には軟膏剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等ではクリーム剤を用いるのが一般的です。

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03

正解は1と2です。

1 その通りです。そのため、口の中で噛み砕いて服用するのは適切ではありません。

2 その通りです。錠剤を飲むのが大変な人にとっては、錠剤よりも服用しやすいですが、口の中に分散して歯の間に挟まったり、苦みや渋みを感じたりする場合もあります。

3 確かに飲み込みやすいですが、あらかじめ有効成分が液中に溶けたり、分散しているので、消化管からの吸収は比較的速いとされています。

4 クリーム剤は水で洗い流しやすくする場合等に用いられ、軟膏剤は適用部位を水から遮断する場合等に用いられます。
どちらも、有効成分が適用部位に留まりやすいのが特徴です。

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04

正しいものは1,2です。

誤っているものについては以下のとおりです。

3→正しくは「内服液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすく、消化管からの吸収は速くなる」です。
理由は、液剤の場合、すでに有効成分が液中に溶け、分散しているからです。

4→文中の「クリーム剤」と「軟膏剤」が逆です。正しくは「外用局所に用いる剤形として、適用部位から水を遮断する場合には軟膏剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等ではクリーム剤を用いなければならない」です。

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