登録販売者の過去問
平成25年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問67

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問67 (訂正依頼・報告はこちら)

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • ジメンヒドリナートは、塩酸ジフェンヒドラミンの一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合されるキサンチン系成分である。
  • 塩酸ジフェニドールは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
  • アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。
  • 臭化水素酸スコポラミンは、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は長い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正しいものは2,3です。

誤っているものについては、以下のとおりです。
1→「キサンチン成分」の部分が誤りです。「抗ヒスタミン成分」です。
抗ヒスタミン成分は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示します。

4→「肝臓で代謝されにくい」「持続時間は短い」という部分が誤りです。肝臓で代謝されやすいため、持続時間が短いです。

参考になった数41

02

正解:2,3です。


ジメンヒドリナートはテオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名であり、
抗ヒスタミン成分です。

塩酸ジフェニドールは抗ヒスタミン成分と共通する化学構造や、
薬理作用を持っていますが、抗ヒスタミン成分としてよりも、
専ら抗めまい成分として使用されます。

アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症などの副作用があるため、
6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。

臭化水素酸スコポラミンは、乗り物酔い防止に用いられる抗コリン成分で、
肝臓で速やかに代謝されてしまうため、
抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は短いです。
また、抗コリン作用を有する成分は、
中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、
末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示します。

参考になった数24

03

1)誤
ジメンヒドリナートの別名はテオクル酸ジフェンヒドラミンです。また、キサンチン系成ではなく抗ヒスタミン成分です。

2)正
(補足)排尿困難や緑内障の人は使用を避ける必要があります。

3)正
(補足)6歳未満の使用は避ける必要があります。

4)誤
肝臓で代謝されやすく、持続時間が短いのが特徴です。

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