登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問24

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働きに関する記述について、誤っているものはどれか。
  • プロスタグランジンは、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
  • 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すことができる。
  • 腹痛を含む痙攣性の内臓痛については、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛の効果は期待できない。
  • 月経痛(生理痛)は、月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていることから、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1→ 体内で炎症が起こると、発熱や痛みを引き起こす「プロスタグランジン」という物質が放出されます。
つまり、プロスタグランジンが存在するために熱が上昇し、痛みが生じます。

2→解熱鎮痛薬とは、中核神経系に作用して解熱したり痛みを鎮めたりする薬です。
原因となる病気や外傷を治すことはできません。

3→内臓痛は、臓器の機能低下により伸び縮みといった本来とは異なる活動が行われることから起きる痛みです。
こうした症状には解熱鎮痛薬を用いることによる効果は期待できず、かえって副作用により胃の粘膜が荒れてしまうなどの逆効果になる場合もあります。

4→生理痛の原因の一つがプロスタグランジンです。プロスタグランジンが分泌されることにより、痛みを引き起こします。
そのため、解熱鎮痛薬の効果や効能に含まれます。

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02

1.正しい
 プロスタグランジンが痛みを脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅する働きをしています。
 この伝達を妨げることで鎮痛効果を得る解熱鎮痛剤もあります。


2.誤り
 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱を抑える働きをしますが、原因そのものを治す効果はありません。


3.正しい
 内臓痛に対する鎮痛効果は得難く、解熱鎮痛の効果は期待できません。内臓の動きや神経の働きを利用した鎮痛薬が使われます。
 一部の漢方処方製剤については、解熱鎮痛の効果が期待できるものもあります。


4.正しい
 他の内臓痛と違い、月経痛(生理痛)は月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっているため、解熱鎮痛薬に効能・効果があります。
 

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03

1 正

プロスタグランジンは、体内でいろいろな働きをしています。

解熱鎮痛剤によりその産生が抑えられると、解熱鎮痛効果を得ると同時に副作用が生じるおそれがあります。

2 誤

解熱鎮痛剤は、それぞれの部位の症状を抑えるものです。

原因に作用するわけではありません。

プロスタグランジンの産生を抑えることによって、熱が下がったり痛みが和らいだりという効果を得られます。

3 正

胃痛や腹痛の痙攣性の痛みには、主にコリン成分が用いられます。

また、プロスタグランジンの産生抑制によって胃粘膜保護が弱まるため、胃炎や潰瘍などに注意が必要です。

4 正

薬効としては主に子宮で、プロスタグランジンの産生を抑えることによって子宮筋の収縮を抑制することで、月経痛の緩和効果を得られます。

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