登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問32
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問題
登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
鎮咳去痰薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ノスカピン塩酸塩は、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性を有する麻薬性鎮咳成分である。
b メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支拡張作用により、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を促進させることにより、痰の切れを良くする目的で用いられる。
d リゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム等が気道の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。
a ノスカピン塩酸塩は、モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性を有する麻薬性鎮咳成分である。
b メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支拡張作用により、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を促進させることにより、痰の切れを良くする目的で用いられる。
d リゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム等が気道の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。
- a 正 b 正 c 正 d 誤
- a 正 b 正 c 誤 d 正
- a 正 b 誤 c 正 d 正
- a 誤 b 正 c 正 d 正
- a 正 b 正 c 正 d 正
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この過去問の解説 (3件)
01
a→ ノスカピン塩酸塩は非麻薬性の鎮咳剤です。
咳嗽中枢に作用して咳反射を抑え、鎮咳作用を示します。
多くの鎮咳去痰薬や総合感冒薬に配合されています。
モルヒネと同じ基本構造を持ち、依存性を有する麻薬性鎮咳成分はジヒドロコデインリン酸塩です。
b→メチルエフェドリン塩酸塩は、気管支拡張作用により気道を広げ、呼吸を楽にして咳を鎮めることを目的として用いられます。
かぜ薬や鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などに広く用いられています。
c→グアイフェネシンは、気道液の分泌を促し増加させることで痰を薄め、排出しやすくする作用があります。
d→ 鎮咳去痰薬に含まれる、炎症を和らげる主な成分はリゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グルチルリチン酸ニカリウム等です。
リゾチーム塩酸塩は炎症した組織の修復を助け、痰の粘り気を弱めます。
トラネキサム酸は炎症の発症や腫れを抑えます。
グルチルリチン酸ニカリウムは抗炎症作用や粘液の分泌促進作用があります。
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02
a.誤り
ノスカピン塩酸塩は非麻薬性鎮咳成分で、中枢神経に作用して咳を抑える成分です。一方モルヒネは、麻薬性の鎮静剤であり鎮咳作用はありません。
モルヒネと同じ基本構造を持つ麻薬性鎮咳成分には、コデインリン酸塩が挙げられます。
コデインリン酸塩は依存性のある成分で、長期連用、大量摂取をすると倦怠感や虚脱感の他、多幸感が現れることがあり、薬物依存に繋がる恐れがあるため注意が必要です。
b.正しい
メチルエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。
アドレナリン作動成分は交感神経に刺激して、気管支を拡張させ呼吸を楽にさせる作用があります。
c.正しい
グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を促進させることで痰の切れを良くする去痰成分です。
d.正しい
リゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウムは炎症を鎮める抗炎症成分です。
咳止めや去痰薬、風邪薬に配合される際には、主に気道の炎症を和らげる目的で配合されています。
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03
a.誤:ノスカピン塩酸塩は非麻薬性鎮咳成分で、
麻薬性鎮咳成分はジヒドロコデインリン酸塩です。
鎮咳去痰薬では、
麻薬性鎮咳成分で依存性があり、便秘の副作用を出しやすい
ジヒドロコデインリン酸塩
これは基本なので押さえておきましょう。
b.正:メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。
気管を広げて呼吸しやすくしてくれますが、
心臓に負担をかけますので、心臓病の方は禁止です。
c.正:グアイフェネシンは痰の切れを良くする成分ですが、
他にブロムヘキシンという成分もあります。
合わせて覚えておきましょう。
d.正:リゾチーム塩酸塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム、
みんな有名な抗炎症ですが、リゾチーム塩酸塩は鶏卵アレルギーの方は禁止です。
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