登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問46

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

鼻に用いる薬の配合成分とその目的とする作用に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。


a  フェニレフリン塩酸塩は、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による鼻アレルギー症状を緩和する。

b  ケトチフェンは、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。

c  テトラヒドロゾリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。

d  リドカインは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。
  • (a 、b)
  • (a 、d)
  • (b 、c)
  • (c 、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3

a.誤り
 フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作用薬で、自律神経に作用して、血管収縮や血圧上昇に作用します。
 アレルギー用薬に配合されている場合には、充血や腫れの緩和に作用します。
 肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑えるのは、クロモグリク酸ナトリウムです。


b.正しい
 ケトチフェンは抗ヒスタミン作用があり、くしゃみや鼻汁を緩和します。


c.正しい
 テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリンα受容体作動薬です。自律神経に作用して血管を収縮させることで、充血や腫れを抑えます。


d.誤り
 リドカインは局所麻酔成分で、殺菌作用や抗菌作用はありません。

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02

正解は3です。

a→ フェニレフリン塩酸塩は、血管収縮に働く成分で、鼻粘膜の血管に作用して腫れや充血を抑え、鼻づまりなどの症状に効果を発揮します。
肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す成分は、クロモグリク酸ナトリウムです。

b→ ケトチフェンはアレルギーの発生に関与するヒスタミンの働きを抑える働きがあり、花粉症によるアレルギー性鼻炎をはじめ、蕁麻疹や皮膚のかゆみに対して効果を発揮します。
速効性があり、持続時間も長いという特徴があります。

c→ テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管収縮作用があり、鼻の腫れや充血がとれ、鼻の通りがよくなるという効果があります。
長く使っていると効果が表れにくくなるため、長期の連用は避けなければなりません。

d→ リドカインは、局所麻酔薬に使われる成分です。
鼻に用いる薬に配合されている場合には、かゆみなどの鼻の不快感を和らげる目的で用いられます。

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03

3が正解です。

a.誤:フェニレフリン塩酸塩はうっかり抗ヒスタミン成分だと勘違いしがちですが、cと同じくアドレナリン作動成分です。

b.正:ケトチフェンはあまり聞きませんが、抗ヒスタミン成分です。
 「ザジテン」等の商品に入っています。

c.正:「~ゾリン」とある成分は基本アドレナリン作動成分と
 暗記してください。

d.誤:リドカインは局所麻酔成分です。
 いろんな医薬品に入ってるので、これも暗記してください。

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