登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問48

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

点眼薬に用いられる配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、アセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

b  ビタミンEは、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して用いられる。

c  パンテノールは、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して用いられる。

d  クロルフェニラミンマレイン酸塩は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
  • a 誤   b 正   c 正   d 誤
  • a 正   b 誤   c 正   d 正
  • a 誤   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 誤   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

a→ネオスチグミンメチル硫酸塩には、眼球の副交感神経系を活性化させる働きがあり、ピント調節の助けになります。
電子機器の液晶画面などを見ることで目がショボショボしたり、画面がぼやけてよく見えない、といった症状の時に効果的です。

b→ビタミンEは、血行を良くし、酸素や栄養が目に十分行きわたるように助ける働きをします。
目の疲れや目のかすみといった症状の時に効果的です。
アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与する物質は、ビタミンB6です。

c→パンテノールは、ビタミンB群の一種であり、自律神経系の伝達物質の産生に関与する成分です。
新陳代謝を促すことで組織修復機能や角膜の組織機能が高まるので、目の疲れや目のかすみといった症状に効果的です。

d→クロルフェニラミンマレイン酸塩には、中枢抑制作用があり、眠気を感じることがあります。
点鼻薬には、抗ヒスタミン成分としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれている場合が多くあります。
車や機械の運転は避けるべきです。

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02

正解は2

a.正しい
 ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ阻害剤でアセチルコリン関連のピント調節機能の改善に用いられます。
 眼球に分布する末梢の副交感神経系を活性化させ、毛様体筋の収縮をサポートすることによりピント調節機能を改善します。


b.誤り
 ビタミンEは血流改善の作用があります。

 アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与して目の疲れ等の症状を改善する効果が期待できるのは「ビタミンB6」です。


c.正しい
 パンテノールはビタミンB群に含まれる成分です。
 自律神経系の伝達物質の産生に関与することで新陳代謝を促し、目の調節機能の回復することが期待されます。


d.正しい
 クロルフェニラミンマレイン酸塩は腫れを鎮め、痒みに作用します。
 抗コリン作用により中枢を抑制する作用があるため、眠気を催すことがあるため、車の運転や機械類の運転がある際は使用しないよう、注意が必要です。
 また、抗コリン作用があるため眼圧が高くなります。緑内障やその他の理由で眼圧が高めの方は、医療機関への相談が必要です。

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03

2が正解です。

a.正:この働きはネオスチグミンだけです。
 しっかり答えられるようにしましょう。

b.誤:ビタミンEは末梢血管の拡張作用があります。
 またトコフェロールという別の読みで出題される時もあります。
 合わせて覚えておきましょう。

c.正:パンテノール、パントテン酸=ビタミンB5です。
 自分なりの一覧表を作って覚えるのがいいでしょう。

d.正:抗ヒスタミン→クロルフェニラミンマレイン酸
  抗アレルギー→クロモグリク酸 となります。

参考になった数1