登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問35

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  皮膚粘膜眼症候群は、38°C以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。

b  皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、共に発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難である。

c  皮膚粘膜眼症候群は、ライエル症候群とも呼ばれており、発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4〜1.2人と報告されている。
  • (a)正   (b)正   (c)正
  • (a)正   (b)正   (c)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)正

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この過去問の解説 (4件)

01


a―〇 (847-848)

b―〇 (850-851)

c―✖ (859-861)
ライエル症候群といわれるのは中毒性表皮壊死融解症です。(発症頻度は正しいです。)


参考)
文章の説明だと、どちらも同じ症状に感じるかもそれませんが、
一つの目安としてですが、水疱など皮膚がはがれた面積が10% 以下のものをSJS、30%以上をTENとするようです。

SJSは、TENと並び、最も重症な薬疹の一つですが、TENと比べ皮膚の剥離(はくり)範囲が狭く、眼や口唇などの粘膜症状が強いのが特徴です。とくに眼の粘膜の症状が強い場合には、後遺症を残すことがあります。
TENは、薬疹の中では最も重症で皮膚だけでなく眼、口唇、陰部などの粘に症状が特徴です。全身の皮膚が紅くなり、擦るだけでズルズルと剥離(はくり)し、まるでヤケドのようになります。

薬を飲んだ後発疹が出たと相談されたら上記の可能性を疑いましょう。発症は稀ですが、その稀の1人かもしれません。


※カッコ内の数字は、厚生労働省から発信されています「試験問題作成に関する手引き」内で記載されている行番号です


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02

正解は2です。

a…正しいです。
皮膚粘膜眼症候群のポイントは
・38℃以上の高熱
・発疹、発赤、火傷様の水泡等の激しい症状が、
 比較的短時間に全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる
・人口100万人当たり年間1~6人
です。覚えておきましょう。

b…正しいです。

c…誤りです。
皮膚粘膜眼症候群は、「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」です。最初にこの病態の報告をした2人の医師の名前から、このように呼ばれています。
なおライエル症候群(TEN)は、「中毒性表皮壊死融解症」のことです。

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03

正解は2です。

a→ 皮膚粘膜眼症候群は、医薬品を使用したことによって生じる薬疹が重症化し、発症します。
副作用にしては非常に症状が重く、時には命に関わることもあります。

b→ 正しいです。

c→ 皮膚粘膜眼症候群は、「スティーブンス・ジョンソン症候群」と呼ばれています。
中毒性表皮壊死融解症は「ライエル症候群」と呼ばれます。

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04

正解:2(正 正 誤)

皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する問題

a 問題文の通りです。発症には2週間~1ヶ月ほどかかります。

b 皮膚粘膜眼症候群は重篤化すると、中毒性表皮壊死融解症と呼ばれるようになります。

c 皮膚粘膜眼症候群は、スティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれています。ライエル症候群と呼ばれているのは中毒性表皮壊死融解症です。

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