登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問36

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  主な症状は、全身の倦怠感、黄疸、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ等である。

b  黄疸は、ビリルビン(黄色色素)が血液中へ排出されず、胆汁中に滞留することにより生じる。

c  医薬品の副作用として現れる肝機能障害は、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに限定される。
  • (a)正   (b)正   (c)正
  • (a)正   (b)正   (c)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)正

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この過去問の解説 (4件)

01

a―〇 (885-886)
軽度の場合は自覚症状がないため、血液検査で初めて判明することが多です。何かしらの自覚症状がある場合は早急に医薬品の使用をやめ病院受診を勧めましょう。

b―× (886-887)
“血液中”と“胆汁中”が逆ですね。
黄疸は皮膚や目に現れます。血液にビリルビンが増えることで全身が黄色みを帯びてくるのです。

c―×(881-882)
医薬品により生じる肝機能障害は、次の二つに分けられます。
① 中毒性(薬の服用方法を守らず、過度に服用したことで起こる)
② アレルギー性(体質により発症)

どのような薬でもなることがありますが、一般的市販薬では、解熱鎮痛薬、消化器系の薬、漢方薬などが多いと言われています。肝機能障害に気づかずにそのまま放置していると、肝不全などの重症肝炎になってしまうことがありますので注意が必要です。

※カッコ内の数字は、厚生労働省から発信されています「試験問題作成に関する手引き」内で記載されている行番号です

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02

正解は3です。

a…正しいです。
軽度の肝障害の場合は自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多いです。

b…誤りです。
黄疸は、ビリルビン(黄色色素)が「胆汁中」へ排出されず、「血液中」に滞留することにより生じます。
「胆汁中」と「血液中」が逆になっています。

c…誤りです。
医薬品により生じる肝機能障害は、
1. 有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のもの
2. 有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のもの
の2つに大別されます。

参考になった数43

03

正解は3です。

a→ 医薬品の副作用として肝臓に障害が出ることを「薬害性肝障害」といいます。
症状は、倦怠感、発熱、発疹、皮膚の掻痒感、吐きけ、食欲不振、黄疸などです。

b→ 黄疸とは、血液中にビリルビン色素が増加し、その結果、全身の皮膚や粘膜に沈着したために出る症状です。

c→ 医薬品の副作用として現れる肝機能障害は下記の二つに分けられます。
●薬剤中毒性肝障害→ 薬剤が肝細胞で代謝される過程で中間代謝産物によって起こる肝機能障害
●薬剤アレルギー性→ 薬剤が肝細胞で代謝される過程で高分子のたんぱく質との結合により抗原性を得、幹細胞に細胞性免疫異常が起こる障害

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04

正解:3(正 誤 誤)

医薬品の副作用として現れる肝機能障害に関する問題

a 問題文の通りです。肝機能障害は医薬品の副作用の他に、ウイルス性肝炎・アルコール性肝障害・生活習慣病(肥満や高血圧など)などによって引き起こされています。

b 黄疸(おうだん)は、赤血球の主要構成物のひとつであるビリルビン(黄色色素)が胆汁中に異様に貯蔵されることで起こります。

c 薬物性肝障害には問題文にあるアレルギー性肝障害の他に、薬を大量摂取したことによる中毒性肝障害があります。

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