登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問66

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問66 (訂正依頼・報告はこちら)

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  乗物酔い防止薬には、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されているため、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することも推奨されている。

b  乗物酔いの発現には不安や緊張などの心理的な要因による影響も大きく、それらを和らげることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合されている場合がある。

c  胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。

d  スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分である。
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

a…誤りです。
つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当ではありません。

b…正しいです。

c…正しいです。
ただし、アミノ安息香酸エチルが配合されている場合、6歳未満への使用は避けなければなりません。

d…誤りです。
スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている「抗コリン」成分です。

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02

正解は4です。

a→ つわりによる吐き気は主ホルモンバランスに関係した原因おこると考えられていますが、乗り物酔いによる吐き気は三半規管から脳に伝わる信号が混乱するために起こるとされています。
このように原因が全く異なるため、つわりの症状に使うことはふさわしくありません。

b→ アリルイソプロピルアセチル尿素などの鎮静成分は中枢神経に作用し、おう吐やめまいを抑える働きがあります。
そのほか、鎮静作用もあるため、不安や緊張を取り除く効果もあります。

c→ アミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分は、胃の粘膜に麻酔のように作用し、乗り物酔いによる胃の不快感を抑える働きをします。

d→ スコポラミン臭化水素酸塩は、抗コリン成分です。
乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分としては、メクリジンがあります。

参考になった数16

03

解答:4

a.誤
乗物酔い防止薬には、吐きけを抑えるために副交感神経遮断成分や胃粘膜局所麻酔成分などが配合されていますが、ホルモンバランスの変化などによって引き起こされる妊娠中のつわりには使用しません。

b.正
乗物酔いは不規則な揺れによる自律神経系の混乱だけでなく、不安などのストレスなどによっても引き起こされることがあります。
アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分の一種で、緊張や興奮を鎮める作用があります。

c.正
乗り物酔いの最もつらい症状の一つである吐き気に対しては、アミノ安息香酸エチルのような胃粘膜局所麻酔成分が最も効果があります。

d.誤
スコポラミン臭化水素酸塩は、副交感神経遮断作用があり、脳神経の興奮や消化管の緊張を抑えて吐き気を予防します。

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