登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問67
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問題
登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問67 (訂正依頼・報告はこちら)
鎮咳去痰薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a メトキシフェナミン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
b ノスカピン塩酸塩は、気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させることにより、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c ジメモルファンリン酸塩は、延髄の咳嗽(がいそう)中枢に作用して咳を抑える。
d グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする。
a メトキシフェナミン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
b ノスカピン塩酸塩は、気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させることにより、咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c ジメモルファンリン酸塩は、延髄の咳嗽(がいそう)中枢に作用して咳を抑える。
d グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする。
- (a 、c)
- (a 、d)
- (b 、c)
- (b 、d)
- (c 、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
a…正しいです。
b…誤りです。
設問は「ジプロフィリン等のキサンチン系成分」の説明です。
ノスカピン塩酸塩は、延髄にある咳嗽中枢の興奮を抑えることでせきを鎮める成分で、非麻薬性鎮咳成分とも呼ばれます。
c…正しいです。
bで出てきたノスカピン塩酸塩と同じ非麻薬性鎮咳成分です。
d…誤りです。
グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示すものです。
痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるのは、エチルシステイン塩酸塩やメチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等です。
よって、a・cが正しい組み合わせとなります。
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02
a.正
メトキシフェナミン塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用により、風邪の咳や喘息の症状に効果があります。
また、気道粘膜の分泌を調節する作用があるため、鼻炎などにも効果があります。
b.誤
ノスカピン塩酸塩は、非麻薬性の鎮咳成分で、延髄の咳嗽中枢に作用します。
麻薬性鎮咳成分ほど作用が強くありませんが、依存性や便秘などの副作用がありません。
c.正
ジメモルファンリン酸塩は、非麻薬性で、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えますが、耐糖能を変化させる可能性があるため糖尿病の方への使用は避けることが望ましいです。
d.誤
グアイフェネシンは、気道分泌を増やし気道に絡んだ痰を出しやすくする成分ですが、6歳未満には安全性が確認されていないため使用しないようにします。
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03
a→ メトキシフェナミン塩酸塩は、慢性気管支炎や肺結核、気管支喘息の症状に効果を発揮します。
一般用医薬品では、咳止め薬の「アスクロン」などに配合されています。
b→ ノスカピン塩酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用します。
咳嗽は、気道内に溜まった分泌物や異物を気道外に排除するための反応のことです。
咳嗽に作用することによって、咳を抑える効果を発揮します。
c→ ジメモルファンリン酸塩は、ノスカピン塩酸塩と同じで、咳の原因となる咳嗽中枢に作用し、咳を抑えます。
d→ グアイフェネシンは、気管粘膜が刺激されることによっておこる咳を抑える効果があります。
急性気管支炎や肺結核、慢性気管支炎の症状に効果を発揮します。
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