登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問65

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問65 (訂正依頼・報告はこちら)

眠気を促す薬とその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられるだけではなく、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人も対象としている。

b  小児及び若年者では、ジフェンヒドラミン塩酸塩により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

c  ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こす可能性がないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。

d  桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適すとされる。
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)正   (b)正   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

a…誤りです。
慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではありません。

b…正しいです。
特に15歳未満の小児ではこうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用を避ける必要があります。

c…誤りです。
ブロモバレリル尿素(ブロムワレリル尿素)は、胎児に障害を引き起こす可能性が「ある」ため、妊婦又は妊娠していると思われる女性の使用は避けます。

d…正しいです。

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02

a→ 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、「一時的な不眠症状の緩和」を対象にしているため、慢性的に睡眠障害を抱えている場合は医療機関を受診したほうがよいでしょう。
‘ドリエル’や‘ウット’などが市販されています。

b→ 小児や若者では興奮状態になる場合もあるため、使用すべきではありません。
15歳未満の小児、緑内障や前立腺肥大の診断を受けたことがある人、高齢者なども使用を避けるべきです。

c→ 胎児に障害が出る恐れがあるため、妊娠または妊娠の可能性がある場合は服用してはなりません。

d→ 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、桂枝湯に竜骨と牡蛎を加えた漢方薬です。
神経の高ぶりを抑え、不安定な気持ちを落ち着かせます。

参考になった数13

03

解答:1

a.誤
塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害の緩和に用いられますが、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人は対象にはなりません。

b.正
特に、15歳未満の小児はジフェンヒドラミン塩酸塩により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがあるため、使用は避けます。

c.誤
妊娠中のしばしば起こる睡眠障害のほとんどは、ホルモンのバランスや体型の変化等によるものであり、睡眠改善薬の対象ではありません。
ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦には使用しません。また依存性があることが知られています。

d.正
桂枝加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以下で、神経の高ぶりによる小児の夜なき、夜尿症や疲れやすく、不眠症や神経症に適しています。
生薬の成分としてカンゾウを含むため、過剰摂取しないよう注意が必要です。

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