登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問69

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

喉の痛み等を鎮めることを目的とし、咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤に関する次の記述について、正しいものはどれか。

体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。
  • 駆風解毒散(くふうげどくさん)
  • 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
  • 桔梗湯(ききょうとう)
  • 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
  • 六君子湯(りっくんしとう)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

設問は白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)の説明です。「体力が中等度以上で、熱感と口渇が強いもの」というのがポイントになります。


以下、他の漢方処方製剤の説明と覚えておくと良いポイントを「 」で囲んでおきます。

駆風解毒散(くふうげどくさん)
…体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎、「扁桃周囲炎に適す」とされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
…体力に関わらず広く応用でき、しわがれ声、「咽喉不快に適す」とされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

桔梗湯(ききょうとう)
…体力に関わらず広く応用でき、喉が腫れて痛み、「ときに咳がでるものの扁桃炎、扁桃周囲炎に適す」とされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

六君子湯(りっくんしとう)
…「体力中等度以下」で、胃腸が弱く、食欲がなく、「みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性」で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。

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02

正解は4です。

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、のどの渇きやほてりに効果がある白虎湯に、人参を加えた漢方薬です。


その他の漢方処方製剤は下記の体力のものと症状を対象にしています。

1.駆風解毒散→ 体力に関わらず、のどが腫れて痛むもの

2.響声破笛丸→ 体力に関わらず、しわがれ声やのどの不快感があるもの

3.桔梗湯→ 体力に関わらず、のどが腫れて痛み、時に咳が出るもの

5.六君子湯→ 体力中程度以下で、みぞおちのつかえや全身倦怠感があるものの食欲不振や胃もたれ

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03

解答:4

1.誤
駆風解毒散は喉の痛みなどに用いられますが、体力に関わらず処方され、虚弱体質や胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きです。

2.誤
響声破笛丸は喉の痛みなどに用いられますが、体力に関わらず処方され、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きです。

3.誤
桔梗湯は喉の痛みなどに用いられ、体力に関わらず広く処方されますが、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きです。

4.正
白虎加人参湯は体力中等度以上の人に向いており、虚弱体質は胃腸虚弱で冷え性の人には、胃腸障害などの副作用が出やすいため向いていません。

5.誤
六君子湯は体力中等度以下の人の胃腸障害などに用いられます。
喉の痛みなどには用いられません。

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