登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問74
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問題
登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問74 (訂正依頼・報告はこちら)
浣腸薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすことがある。
b 坐剤で使用される炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
c 坐剤で使用されるビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d 浣腸薬は一般に、流産・早産を誘発する危険性はないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性に積極的に使用する。
a グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすことがある。
b 坐剤で使用される炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
c 坐剤で使用されるビサコジルは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。
d 浣腸薬は一般に、流産・早産を誘発する危険性はないため、妊婦又は妊娠していると思われる女性に積極的に使用する。
- (a 、b)
- (a 、c)
- (b 、c)
- (b 、d)
- (c 、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
cビサコジルは、結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すとされる大腸刺激性瀉下成分ですので、誤りです。問題文の「浸透圧の差によって~排便を促す成分」は酸化マグネシウムなどがあります。
d 基本問題です。浣腸薬は流産・早産を誘発するとされ、誤りです。
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02
・グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすことがあります。
・坐剤で使用される炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられます。
・坐剤で使用されるグリセリンやソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられます。
・浣腸薬は一般に、流産・早産を誘発する危険性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
よって、
aは問題文の通りなので正しい。
bも問題文の通りなので正しい。
cは「ビサコジル」が「グリセリン」や「ソルビトール」となり間違い。
dは「危険性がないため/積極的に使用する」が「危険性があり/使用を避ける」となり間違い。
となるので、abの組み合わせの1が正解です。
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03
a.正
グリセリンは腸管壁から水分を取り込んで、便を柔らかくし、直腸粘膜を刺激して排便を促します。
肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、溶血を引き起こすことがあるため、痔疾患の人などは注意が必要です。
b.正
炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生し、直腸を刺激し蠕動運動を促します。
常用することで耐性を生じるため、長期間使用しないなど注意が必要です。
c.誤
ビサコジルは、大腸を刺激し排便を促すもので、一般用医薬品では12歳以上から使用できます。
d.誤
グリセリン浣腸薬などを使用することにより、流・早産を生じる危険性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用しないように注意します。
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