登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問78

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

b  パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。

c  ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、 痺れ)の緩和等を目的として用いられる。

d  高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品である。
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

a 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きである、高コレステロール改善成分があるとされるので、誤りです。
c ビタミンの作用は紛らわしく、苦手な人も多いところです。問題文は、ビタミンEについてですので誤りです。ビタミンB2は過酸化脂質分解作用、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用が期待できます。

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02

高コレステロール改善薬について、
・ソイステロールには、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える効果を期待して用いられます。
・パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める作用があるとされます。
・ビタミンB2は、過酸化脂質と結合してその代謝を促します。
主にコレステロールを下げる、血液中に脂肪が蓄積するのを防ぐ、過酸化脂質が体内で生成されるのを防ぐ、蓄積されている過酸化脂質を分解する働きがあります。
・高コレステロール改善薬は、生活習慣病の予防につながります。

よって、
aは「肝臓におけるコレステロールの代謝を促す」が「腸管におけるコレステロールの吸収」となり間違い。
bは問題文の通りで正しい。
cは「末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、 痺れ)の緩和等」が「主にコレステロールを下げる、血液中に脂肪が蓄積するのを防ぐ、蓄積されている過酸化脂質を分解する」となり間違い。
dは「ウエスト周囲径を減少させるなどの痩身効果を目的とする」が「ウエスト周囲径を減少させるなどの痩身効果を目的としない」となり間違い。
となるので、5の組み合わせが正解です。

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03

解答:5

a.誤
大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、小腸でのコレステロールの吸収を阻害します。
また、吸収されたソイステロールの一部は,肝臓でコレステロールの排泄を促します。

b.正
パンテチンは、ビタミンの一種で、血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を取り除き、肝臓での代謝を促進します。

c.誤
ビタミンB2は、糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える働きをしており、レバーや卵などに含まれています。
不足すると口内炎などの原因となります。

d.誤
高コレステロール改善薬は、痩身効果を期待するものではなく、運動療法や食事療法を行いながら服用し、血中コレステロール値などの改善をめざします。

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