登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問79

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

循環器用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  ヘプロニカートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。

b  ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

c  三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされ、構成生薬としてダイオウは含まない。

d  七物降下湯(しちもつこうかとう)は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)正
  • (a)正   (b)正   (c)正   (d)誤
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

循環器用薬について
・へプロ二カートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示します。
・ルチンは、ビタミン用物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられます。
・三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされます。
・七物降下湯は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされ、構成生薬としてダイオウは含みません。

よって、
aは問題文の通りなので正しい。
bも問題文の通りなので正しい。
cは「体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされ、構成生薬としてダイオウは含まない。」が「体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされます。」となり間違い。
dは「体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。」が「体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされ、構成生薬としてダイオウは含みません。」となり間違い。
となるので、5の組み合わせが正解です。

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02

cとdの漢方薬が逆になっていますので、誤りです。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)が、体力中等度以上向けです。
(漢字のとおり、七物降下湯の、あがってしまっている体力中等度以上で、のぼせを下げる『降下』とイメージしやすいので、注意してください。)

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03

解答:5

a.正
ヘプロニカートは、ニコチン酸を遊離し、末梢血管を拡張して、血流を改善します。また、血小板の働きを抑えることで、血栓ができにくくします。

b.正
そばなどに含まれるルチンは、水溶性のビタミン様物質で、高血圧等における毛細血管の補強効果を期待されています。

c.誤
三黄瀉心湯は、体力のある人の高血圧にともなうのぼせ、肩こりに適しています。構成生薬はダイオウ、オウゴン、オウレンです。

d.誤
七物降下湯は虚弱な人の、高血圧にともなうのぼせ、肩こり、耳鳴りなどに適しています。7種類の生薬で構成されています。

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