登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問90

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

外皮用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


a  イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体であり、筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛に用いられる。

b  ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。

c  ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的として用いられる。

d  ノニル酸ワニリルアミドは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して用いられる。
  • (a 、b)
  • (a 、c)
  • (b 、c)
  • (b 、d)
  • (c 、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

a→ イブプロフェンピコノールは、炎症を抑えて皮膚の赤みなどのトラブルを解決するのに役立ちます。
にきびや湿疹といった症状の際に良く用いられます。

b→ ウフェナマートは、抗炎症作用がある成分で、皮膚のかゆみや赤み、腫れといった症状に効果的です。
作用が穏やかで副作用も表れにくいので、顔の湿疹などに良く用いられます。

c→ ジフェンヒドラミンは皮膚症状の原因となるヒスタミンの働きを阻止する作用があり、かゆみや痛みといった諸症状を緩和するために用いられます。

d→ ノニル酸ワニリルアミドは、皮膚に温感刺激を与えることで患部の血流を良くし、痛みをやわらげることを目的として使用されます。
肩こり、腰痛、関節痛の際に効果的です。

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02

外皮用薬について、
・イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体ですが、外用での鎮痛作用はほとんどなく、にきび治療薬として使用されます。
・ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられています。
・ジフェンヒドラミンは、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等による一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的として用いられます。
・ノニル酸ワニリルアミドは、局所刺激、温感刺激作用があり、血行不良などを改善するため、主に貼り薬などに含有されています。

よって、
aは「筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛に用いられる」が「外用での鎮痛作用はほとんどなく、にきび治療薬として使用される」となり間違い。
bは問題文の通りなので正しい。
cも問題文の通りなので正しい。
dは「冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果」が「局所刺激、温感刺激作用があり、血行不良などを改善」となり間違い。
となるので、3の組み合わせが正解です。

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03

解答:3

a.誤
イブプロフェンピコノールは、ニキビ治療薬としてニキビの炎症を抑え、痛みをやわらげます。洗顔後の清潔な肌に使用します。

b.正
ウフェナマートは、非ステロイド性の抗炎症薬です。
塗布直後に軽い刺激感や熱感を感じることがありますが、一過性のもので心配はありません。
ただし長期間使用しているとかぶれを引き起こすことがあります。

c.正
ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン剤で、湿疹、皮膚炎などのほてりや痒み等を緩和します。
5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止します。

d.誤
ノニル酸ワニリルアミドは、トウガラシエキスの辛味成分カプサイシンの類縁化合物で、皮膚表面に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させます。

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