登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問106

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

次の医薬品成分等と、それを含有することにより一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」と記載することとされている基礎疾患等との組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。


a  スクラルファート ――――――――――――― 透析療法を受けている人

b  プソイドエフェドリン塩酸塩 ―――――――― 高血圧

c  インドメタシン ―――――――――――――― 甲状腺機能障害

d  芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) ――― 心臓病
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)正   (c)正   (d)正
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)誤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

a→ スクラルファートはアルミニウムを含有する成分で、粘膜を保護する働きがあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの際によく用いられます。
腎機能が弱っている場合には、アルミニウムが体内に吸収されて蓄積し、重大な副作用を引き起こす恐れがあるため、透析治療を受けている人には使用できません。

b→プソイドエフェドリン塩酸塩は、鼻炎薬やかぜ薬によく配合されています。
粘膜にある血管を収縮させて鼻づまりなどの症状を和らげるからです。
プソイドエフェドリン塩酸塩のもつ血管収縮作用が血圧を上げる恐れがあるため、高血圧の人には使用できません。

c→ インドメタシンは、鎮痛作用や消炎作用があり、関節症や筋肉痛の際によく用いられます。
アスピリン喘息や消化性潰瘍などの症状がある場合には使用できません。

d→ 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)は、痛みを和らげる作用があり、腹痛や胃痛、肩こりなど様々な種類の痛みに効果を発揮します。
甘草に含まれているグリチルリチンという成分は血圧を上昇させる働きがあり、高血圧を引き起こす恐れがあるため、心臓病の人は使用できません。

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02

医薬品成分と基礎疾患について、
・スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため透析を受けている人では使用を避ける必要があります。
・プソイドエフェドリン塩酸塩は、心臓病・高血圧・糖尿病または甲状腺機能障害の診断を受けた人・前立腺肥大による排尿困難症の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあるので使用を避ける必要があります。
・インドメタシンは、喘息の副作用を引き起こす可能性があるため、喘息を起こしたことがある人では、使用を避ける必要があります。
・芍薬甘草湯は、まれに重篤な副作用として肝機能障害のほか、間質性肺炎、鬱血性心不全や心室頻脈を生じることがあり、心臓病の診断を受けた人では使用を避ける必要があります。

よって、
a・b・dは組み合わせ通りなので正しい。
cは「甲状腺機能障害」が「喘息」となり間違い。
となるので、3の組み合わせが正解です。

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03

解答:3

a.正
スクラルファートは胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわします。
安全性の高い薬ですが、アルミニウムを含むため、透析や腎臓に疾患がある人は服用しないようにします。

b.正
プソイドエフェドリン塩酸塩は末梢血管を収縮させて鼻づまりを改善するアドレナリン作動成分です。
交感神経の刺激作用があるため、 高血圧の人には使用しないようにします。

c.誤
インドメタシンは、最も多い副作用は胃腸障害で、胃潰瘍などの消化性潰瘍などの人は注意が必要です。

d.正
芍薬甘草湯は、カンゾウを含むため、偽アルドステロン症を起こす恐れがあるため、心臓病の診断を受けた人は使用しないようにします。

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