登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問107

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

次の医薬品成分のうち、それを含有することにより内服用の一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に、「次の病気にかかったことのある人」として「胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病」と記載することとされている成分はどれか。
  • シアノコバラミン
  • ジサイクロミン塩酸塩
  • イブプロフェン
  • ジフェニドール塩酸塩
  • フェニレフリン塩酸塩

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この過去問の解説 (3件)

01

医薬品成分と病気について、
・シアノコバラミンは、シアノコバラミンに対し過敏症の既往歴がある人。
・ジサイクロミン塩酸塩は、心臓病の診断を受けた・排尿困難の症状がある患者・緑内障の診断を受けた人・高齢者。
・イブプロフェンは、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病。
・ジフェニドール塩酸塩は、緑内障患者・前立腺肥大に伴う排尿障害を抱えている患者。
・フェニレフリン塩酸塩は、甲状腺機能障害・高血圧・心臓病・糖尿病の診断を受けた人。
となっています。

よって、3が正解になります。

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02

正解は3です。

イブプロフェンは、解熱鎮痛成分であり、頭痛や腰痛、生理痛などの症状において広く使用されています。
潰瘍ができると消化管に傷ができた状態になり、痛みや吐き気を引き起こします。
イブプロフェンには胃粘膜において血液の流れを抑制する作用があるため、潰瘍の症状を悪化させてしまう可能性があります。
消化管に潰瘍ができたことのある人は、相談したうえで使用することが必要です。

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03

解答:3

1.誤
シアノコバラミンはビタミンB12の一種で、コバルトを含むビタミンです。
腸内細菌によっても作りだされるもので、欠乏症などは起きにくいとされています。

2.誤
ジサイクロミン塩酸塩は副交感神経を抑える抗コリン作用により、胃の痛みをしずめたり胃酸の分泌を抑えます。
緑内障や前立腺肥大などがある人は症状が悪化する恐れがあります。

3.正
イブプロフェンは非ステロイド性消炎鎮痛剤ですが、プロスタグランジン合成阻害作用によって胃粘膜防御能の低下をまねく恐れがあるため、消化性潰瘍を悪化させることがあります。

4.誤
ジフェニドール塩酸塩は、血流を改善することでメニエール病などのめまいや難聴などの症状を改善します。
緑内障、前立腺肥大など尿路の閉塞性疾患がある人は使用しないようにします。
排尿困難、てんかん、甲状腺機能障害などの症状がある人は、医師などに相談する等注意が必要です。

5.誤
フェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、血管を収縮させ、鼻炎に伴う充血やはれを抑え、鼻づまりに効果をあらわします。
血圧上昇などの作用もあるため緑内障、糖尿病、甲状腺機能障害、心臓病、高血圧の人は、医師などに相談するなど注意が必要です。

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