登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問109

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

次の一般用医薬品と、その添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「妊婦又は妊娠していると思われる人」と記載することとされている理由の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。


a  ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬) ――― 妊娠に伴う不眠は、睡眠改善薬の適用症状ではないため。

b  ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬 ――― 接触皮膚炎、光線過敏症は妊娠中のみ誘発されるため。

c  トラネキサム酸が配合された口腔咽喉薬 ――― 分娩時出血の増加のおそれがあるため。
  • (a)正   (b)正   (c)正
  • (a)誤   (b)正   (c)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)正
  • (a)正   (b)誤   (c)正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

a→ 妊娠中にジフェンヒドラミン塩酸塩を含む睡眠改善薬を服用することにより、胎児に影響が及ぶ可能性も報告されているようですので、妊娠中の服用は避けるべきです。

b→ 光線過敏症や接触皮膚炎は妊娠中に限らず起こりえます。
禁忌とはされていませんが妊娠中の使用についての安全性は確立されていないため、慎重に使用する必要があります。

c→ 「分娩時出血の増加のおそれがある」とされている成分はアスピリンです。

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02

一般用医薬品の理由の組み合わせについて、
・ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬): 妊娠に伴う不眠は、睡眠改善薬の適用症状ではないためです。
・ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬:胎児動脈菅収縮が起きることがあるためや、羊水過少症が起きたとの報告があったためです。
・トラネキサム酸が配合された口腔咽喉薬:トラネキサム酸を妊娠中や授乳中に服用しても問題はないとされています。
しかし安全性を重視される場合は、一般的なトラネキサム酸の1日当たりの服用量の最小値750mgや500mgを目安に摂取すると良いです。

よって、
aは問題文の通りなので正しい。
bは「 接触皮膚炎、光線過敏症は妊娠中のみ誘発されるため」が「胎児動脈菅収縮が起きることがあるためや、羊水過少症が起きたとの報告があったため」となり間違い。
cは「分娩時出血の増加のおそれがあるため」が「妊娠中や授乳中に服用しても問題はないとされている」となり間違い。
となるので、3の組み合わせが正解です。

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03

解答:3

a.正
ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬は、ヒスタミンを抑えることで睡眠を改善しますが、妊婦や授乳婦、15才未満の小児は使用しないようにします。

b.誤
ケトプロフェンなどの外用鎮痛消炎薬では、妊娠に関係なく誰にでも、貼付部に紫外線などの光があたると接触皮膚炎、光線過敏症が起こることがあります。

c.誤
トラネキサム酸は妊娠中でも安全に使える医薬品として知られています。
ただし、血栓を安定化させる作用もあるため、血栓のある患者などは使用に注意が必要です。

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