登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問33

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

貧血用薬( 鉄製剤 )を提供する際に患者に伝える内容に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。

b  鉄分の吸収は空腹時の方が高く、食後に服用するよりも胃腸障害を引き起こす心配が少ないので、食前に服用することが望ましい。

c  医師の治療を受けている人であっても、鉄製剤が他の薬剤と相互作用することの報告はないので、安心して服用してよい。

d  食生活を改善し、かつ鉄製剤の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、漫然と使用し続けずに医療機関を受診する必要がある。
  • a 正   b 誤   c 正   d 誤
  • a 正   b 誤   c 誤   d 正
  • a 誤   b 誤   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 誤
  • a 誤   b 誤   c 誤   d 正

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この過去問の解説 (3件)

01

貧血用薬( 鉄製剤 )を提供する際に患者に伝える内容に関する問題

aー正:鉄製剤を服用しても、全ての鉄が消化管に吸収されるのではなく、消化されなかった鉄が酸化され黒色となって、便中に排泄されるために便が黒くなります。

bー誤:鉄製剤は空腹時や寝る前に飲むと吸収が良いのですが、胃を荒らす恐れがあるので通常は食後に服用します。

cー誤:鉄製剤をニューキノロン系抗菌薬・テトラサイクリン系抗生物質などと併用すると、それぞれの薬効が減弱する恐れがあります。

dー正:鉄製剤を2週間ほど続けても、だるさなどの症状が改善されない場合には、貧血以外の原因が考えられるので医療機関の受診を勧めます。

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02

a 正:鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがあります。服用前から便が黒い時は消化管等からの出血のおそれがあります。

b 誤:鉄分の吸収は空腹時の方が高いですが、貧血用薬は胃腸障害を副作用としておこすことがあるので、食後に服用するとよいです。

c 誤:複数の貧血用薬を併用すると、鉄の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘の副作用が起こりやすいので、注意が必要です。

d 正:食生活を改善し、かつ鉄製剤の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、漫然と使用し続けずに医療機関を受診する必要があります。

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03

解答:2

a.正
鉄製剤を服用すると、便が黒くなる他、吐き気や便秘などの症状が出ることがあります。

b.誤
鉄製剤の服用により、吐き気や食欲不振などの消化器症状が副作用で出やすいため、吸収の良くなる空腹時ではなく、食後に服用するほうが適切です。

c.誤
他製剤と相互作用を起こす可能性もあるため、医師の治療を受けている人は、服用していることを報告します。
薬以外にも、緑茶や紅茶などに含まれているタンニン酸により鉄の吸収が悪くなるため、注意が必要です。

d.正
鉄製剤を服用しても改善しない場合、胃潰瘍などの別の病気が潜んでいる可能性もあるため、受診するようにします。

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