登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問39

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の漢方処方製剤のうち、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え等を訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症等に適すとされるが、体の虚弱な人では不向きとされるものはどれか。
  • 加味逍遙散
  • 桂枝茯苓丸
  • 当帰芍薬散
  • 四物湯
  • 五積散

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この過去問の解説 (3件)

01

漢方処方製剤(婦人薬)に関する問題

正解ー2:桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は血の巡りを良くすることで、月経不順、月経痛、更年期障害、肩こりなどに効果のある婦人薬です。比較的体力がある人に使用できて、体の虚弱な人では不向きとされています。

1:加味逍遙散(かみしょうようさん)は体力中等度以下の女性向けの婦人薬ですが、「精神不安やいらだちなどの精神神経症状」にも効果があるのが特徴です。

3:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)4:四物湯(しもつとう)は体力虚弱・冷え症で貧血の傾向がある女性向けの婦人薬です。

5:五積散(ごしゃくさん)体力中等度又はやや虚弱な女性向けの婦人薬です。

参考になった数30

02

1 ×:加味逍遙散は、体力中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症等に適するとされますが、胃腸の弱い人では悪心、嘔吐、下痢等の副作用が表れやすく、不向きとされています。

2 〇:桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え等を訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症等に適すとされますが、体の虚弱な人では不向きとされています。

3 ×:当帰芍薬散は、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり、疲労しやすく、時に下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害等に適するとされますが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされています。

4 ×:四物湯は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの、月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症等に適するとされるが、体の虚弱な人、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされています。

5 ×:五積散は、体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適するとされますが、体の虚弱な人、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向きとされています。

参考になった数19

03

解答:2

1.誤
加味逍遙散は、体力中等度以下の人の月経困難などの婦人病に適しています。
また胃腸が弱い、下痢をしやすい人には胃の不快感などの副作用が現れやすいため、不向きです。
まれに重篤な副作用として肝機能障害などがあるため、注意が必要です。

2.正
桂枝茯苓丸は比較的体力がある人の月経困難などの婦人病に適しています。
体の虚弱な人には不向きです。
まれに重篤な副作用として肝機能障害などがあるため、注意が必要です。

3.誤
当帰芍薬散は体力虚弱で冷え性などの貧血傾向のある人の婦人病などに適しています。
胃腸の弱い人には胃の不快感などの副作用が現れやすいため不向きです。

4.誤
四物湯は体力虚弱で、皮膚が乾燥しやすい人の婦人病に適しています。
胃腸の弱い人、下痢をしやすい人には胃の不快感などの副作用が現れやすいため不向きです。

5.誤
五積散は体力中等度かやや虚弱な人の婦人病に適しています。
胃腸の弱い人や汗をよくかく人には不向きです。

参考になった数5