登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問42

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

次の鼻炎用内服薬の配合成分のうち、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって、その充血や腫れを和らげることを目的としたものはどれか。
  • ビタミン成分であるパンテノール
  • 抗炎症成分であるグリチルリチン酸
  • 抗コリン成分であるベラドンナ総アルカロイド
  • 抗ヒスタミン成分であるクロルフェニラミンマレイン塩酸塩
  • アドレナリン作動成分であるフェニレフリン塩酸塩

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この過去問の解説 (3件)

01

1 ×:ビタミン成分であるパンテノールは、眼科用薬に用いられ、自律神経系の伝達物質の生産に重要なビタミン成分で、目の調節機能の回復を促します。

2 ×:抗炎症成分であるグリチルリチン酸は、歯槽膿漏薬(外用)に用いられ、歯周組織の炎症を和らげます。また、口内炎用薬にも用いられ、口腔粘膜の炎症を和らげます。

3 ×:抗コリン成分であるベラドンナ総アルカロイドは、アレルギー用薬・鼻炎用内服薬に用いられ、粘液の分泌を抑えることで、鼻汁をしずめます。また、鼻腔内の刺激の伝達を抑えることで、くしゃみをしずめます。

4 ×:抗ヒスタミン成分であるクロルフェニラミンマレイン塩酸塩は、鼻炎症状を改善する成分としてかぜ薬や鼻炎用内服薬に用いられます。また、アレルギー性のせきを鎮める成分として鎮咳去痰薬に用いられます。

5 〇:アドレナリン作動成分であるフェニレフリン塩酸塩は、鼻炎用内服薬として用いられ、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって、その充血や腫れを和らげます。

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02

鼻炎用内服薬の配合成分に関する問題

正解ー5: アドレナリン作動成分であるフェニレフリン塩酸塩は、交感神経を刺激して血管を収縮させて充血や腫れを和らげて、鼻づまりに効果的に作用します。

1:ビタミン成分であるパンテノール(ビタミンB5)は皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給するために配合されています。

2:抗炎症成分であるグリチルリチン酸は皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる目的で配合されています。

3:抗コリン成分であるベラドンナ総アルカロイドは副交感神経系の働きを抑えることで、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で配合されています。

4:抗ヒスタミン成分であるクロルフェニラミンマレイン塩酸塩は、ヒスタミンの働きを抑えて、アレルギー性の鼻水やくしゃみを抑える目的で配合されています。


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03

解答:5

1.誤
パンテノールは、皮膚や粘膜の組織修復力を回復に重要なビタミンB群です。

2.誤
グリチルリチン酸は生薬のカンゾウに含まれている成分で、抗炎症作用があります。

3.誤
ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分で、副交感神経の働きを抑えることで、交感神経が優位になり鼻づまりなどの症状を緩和します。

4.誤
クロルフェニラミンマレイン塩酸塩は抗ヒスタミン成分で、鼻汁分泌を抑制する作用などがあります。
抗コリン作用もあるため、排尿困難や緑内障などの副作用に注意が必要です。

5.正
フェニレフリン塩酸塩は交感神経を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを抑えます。

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