登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問56

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

殺菌・消毒に関する記述について、正しいものはどれか。
  • クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して広い殺菌消毒作用を示すほか、ウイルスに対しても殺菌消毒作用を有している。
  • エタノールは、微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、殺菌消毒作用を示す。
  • 殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することであり、除菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。
  • 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、全て医薬品としてのみ製造販売されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 ×:クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対しては無効です。

2 〇:エタノールは、微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、殺菌消毒作用を示します。

3 ×:殺菌・消毒は、有害性のある微生物の数を害のない程度まで減らす事で、除菌は、菌の数を減らすために行われる処置です。

4 ×:手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、配合成分や濃度等が予め定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められています。

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02

殺菌・消毒に関する問題

正解ー2:エタノールは、アルコール分が微生物のタンパク質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示します。

1: クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。

3:殺菌・消毒・除菌は生存する微生物の数を減らすために行われる処置です。そのうち、微生物の数を害のない程度まで減らすことを消毒と定義しています。また滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することです。

4:手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められています。

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03

正解:2

殺菌・消毒に関する問題

a 誤:クレゾール石鹸液は、ウイルスに対して殺菌消毒作用を有していません。

b 正:エタノールやイソプロパノールなどのアルコール類は、アルコール成分が殺菌消毒作用を有しています。ウイルスに対しては、エタノールの方がイソプロパノールよりも強く作用します。

c 誤:問題文は、殺菌・消毒と除菌の定義が逆になっています。

d 誤:手指や皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬は、基本的に医薬部外品とみなされています。


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