登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
人体の働きと医薬品 問69

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 人体の働きと医薬品 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

外皮系に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。


a  角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。

b  汗腺には、腋窩等の毛根部に分布するエクリン腺と、手のひら等毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。

c  メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラノサイトで産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。

d  真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層で、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。
  • ( a、b )
  • ( a、c )
  • ( b、d )
  • ( c、d )

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この過去問の解説 (3件)

01

a.誤りです。セラミドとケラチンが逆になっています。角質層は線維性の蛋白質(ケラチン)でできた角質細胞とセラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されています。
b.誤りです。アポクリン腺が腋窩等の毛根部に分布するもので、エクリン腺は毛根のないところも含め、全身に分布しています。汗はエクリン腺から分布され、体温調節を行っております。
c.正しい文章です。メラニン色素はメラノサイトで産出され、紫外線から皮膚組織を保護する役割があります。過剰な産生により、シミやそばかすとなり、沈着する場合もあります。
d.正しい文章です。それに加え、真皮は皮膚に弾力と強さを与えています。

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02

外皮系に関する問題

正解ー(c、d):メラニン色素の防護能力を超える量の紫外線を浴びると肌は損傷し、メラノサイトの活性化によってメラニン色素の産生が過剰になって、しみ・そばかすの原因となります(c)。
線維性のタンパク質にはコラーゲン・フィブリン・エラスチンなどがあります(d)。

a:角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のケラチン(タンパク質)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されています。

b:問題文はエクリン腺とアポクリン腺が逆になっています。汗はほとんどエクリン腺から分泌されます。

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03

正解:4 (c d)

外皮系に関する問題

a 誤:角質細胞はケラチンで出来ています。角質層の細胞間脂質はセラミドを主成分にしています。

b 誤:問題文は「エクリン腺」と「アポクリン腺」の部分を入れ替えると正しい文章になります。

c 正:問題文の通りです。なお皮膚の色は、メラニン色素によるものです。

d 正:問題文の通りです。真皮は皮膚に弾力と強さを与えています。

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