登録販売者の過去問
平成29年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問65

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 平成29年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問65 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。

b 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

c 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものであり、妊娠中にしばしば生じる睡眠障害も適用対象である。

d 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の服用後は、目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、めまい、倦怠感等を起こすことがある。
  • ( a )誤 ( b )正 ( c )誤 ( d )正
  • ( a )正 ( b )誤 ( c )誤 ( d )誤
  • ( a )正 ( b )正 ( c )誤 ( d )正
  • ( a )誤 ( b )誤 ( c )正 ( d )正
  • ( a )正 ( b )正 ( c )正 ( d )誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

abdは正しいですが、cが間違っています。
妊娠中に生じる睡眠障害は適用対象外です。

参考になった数14

02

解答:3

a.正
ヒスタミンは脳の視床下部から分泌され、覚醒の維持や調節を行っています。

b.正
15歳未満の小児には使用しません。

c.誤
妊娠中はホルモンバランスの変化などで不眠が起こりやすくなりますが、新生児の奇形などの増加を疑わせる報告があります。

d.正
個人の体質や体調により、薬の作用が日中も残る場合があります。

参考になった数10

03

a 正

抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが阻害されると眠気が促されます。

ヒスタミンとは、生体内の刺激伝達物質です。

b 正

小児は、ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分を使用できません。

そのほか使用できない人として、慢性的な不眠症状がある人や、不眠症の診断を受けた人などがあげられます。

c 誤

抗ヒスタミン成分は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられますが、妊娠中の人は適応対象外です。

また、授乳中の人も、母乳を介して成分が乳児に移行し、乳児の昏睡のおそれがあるため、使用をさけることとされています。

d 正

翌日まで眠気やだるさが残ることがあるので、運転や機械の操作はそれらの症状がなくなってから行います。

また、服用前後の飲酒を避ける必要があります。

参考になった数3