登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問7

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問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  医薬品は、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなり、乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある。
b  一般用医薬品にも習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあるが、一般用医薬品による薬物依存は一度形成されても、容易に離脱することができる。
c  青少年は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。
d  医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品を必要以上に大量購入しようと試みる不審な購入者であっても、購入者の希望どおりに販売する必要がある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (4件)

01

解答:2

a.正しい
医薬品の体内への吸収や排せつは、他の医薬品との併用や飲酒以外に食事からも影響を受けます。そのため、販売時に服用量や服用回数、他の薬剤の併用がないかなどの専門家による確認が重要となってきます。

b.誤り
一度薬物依存に陥ると、離脱することは非常に難しくなるため、依存性・習慣性のある薬物の慢性的な使用が疑われる購入者へは、注意が必要です。

c.正しい
薬物乱用の若年化は進んでおり、また安易に手に入るOTC薬の鼻炎薬から、覚せい剤を密造する事例も発生しているため、不審な購入者には注意が必要です。

d.誤り
不審な購入者には、以下の購入目的など事情を聴く必要があります。
 ①若年購入者の場合は氏名・年齢
 ②他の薬局での、同じ医薬品および他の濫用等のおそれのある医薬品の購入の状況など
 ③大量・頻回購入の場合は、その理由
 ④その他、適正な使用を目的とする購入であることを確認する必要な事項
(薬機法施行規則 第十五条の二 より改変)

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02

答:2

a:正  医薬品は用法用量を守って正しく使用しましょう。

b:誤  薬物依存から離脱することは容易ではありません。それは覚せい剤原料や依存性のある成分を含む一般用医薬品にも言えます。

c:正  乱用等のおそれのある医薬品の販売には、「若年者が当該医薬品を購入する場合には氏名及び年齢を確認する」というルールが設定されています。
【別に厚生労働大臣が定める乱用等のおそれのある医薬品を販売する際には、以下の事項を確認しなければならない。① 若年購入者の場合は氏名・年齢】
【】内引用、出典:厚生労働省>医薬品の販売制度>販売制度(ルール)の改正(平成26年6月12日施行)、P.20

d:誤  乱用等のおそれのある医薬品の販売ルールには、「多量購入時は購入理由を確認したうえで、適正な使用のために必要と認められる数量に限り販売する」というルールがあります。
【適正な使用のために必要と認められる数量は1包装単位とし、1包装を超えて購入しようとする場合には購入理由の確認が必要となる。】
【】内引用、出典:厚生労働省>医薬品の販売制度>販売制度(ルール)の改正(平成26年6月12日施行)、P.20

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03

正解は 2 です。

a:正

適正に使用すれば安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがあります。

b:誤

薬物依存は一度形成されると、そこから離脱することは容易ではありません。

c:正

薬物の乱用は乱用者自身の健康を害するだけではなく、社会的な弊害を生じる恐れが大きいため、小中学生のうちからの啓発が重要となります。

d:誤

医薬品の販売等に従事する専門家は、一般用医薬品を必要以上に大量購入しようと試みる不審な購入者には慎重に対処することが必要です。積極的に事情を聞いたり、状況によっては販売を差し控えるなどの対応をするのが望ましいです。

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04

正解:2(a c)

医薬品の使用に関する組み合わせ問題

a 正:問題文の通りです。

b 誤:薬物依存は、一度形成されるとそこから容易に離脱することは困難です。

c 正:問題文の通りです。

d 誤:不審な購入者には、事情を尋ねるなどの慎重な態度が必要です。

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