登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問71

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問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

胃腸に作用する薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  制酸薬は、胃液の分泌低下に伴う腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする。
b  消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする。
c  細菌性の下痢や食中毒のときには、収斂(れん)成分を主体とする止瀉(しゃ)薬を使用すべきである。
d  制酸成分と健胃成分は、同時に配合されることもある。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (b、c)
  • (b、d)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a × 胃液の分泌低下ではなく亢進です。

制酸薬は胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品です。

b ○ 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とします。

c × 細菌性の下痢や食中毒のときに止瀉薬を使用すると症状が長引く可能性があるため安易な使用は避けるべきです。

d ○ 一般用医薬品には、様々な胃腸の症状に幅広く対応できるよう、制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙 、消泡等、それぞれの作用を目的とする成分を組み合わせた製品(いわゆる総合胃腸薬)もあります。

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02

解答:4(b、d)

a:誤
制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品です。

b:正
消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とします。
主な消化成分として、ジアスターゼ、プロザイム、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等があります。

c:誤
収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のとき使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがあります。

d:正
制酸、胃粘膜保護、健胃、消化、整腸、鎮痛鎮痙、消泡などにはたらく複数の成分が配合されている製品(いわゆる総合胃腸薬)があります。
消化不良、胃痛、胸やけなど症状がはっきりしている場合は、効果的に症状の改善を図るため、症状に合った成分のみが配合された製品が選択されることが望ましいとされています。

参照:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き

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03

a 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多にともなう胸焼けや吐き気等の症状を緩和するのが目的です。

b 正しいです。
胆汁の分泌を促す利胆作用や、肝臓の働きを高めるといわれる成分などがあります。

c 細菌性や感染性の下痢には、収れん成分や腸の運動をおさえる成分で症状を悪化するおそれがあります。
下痢はむやみに止めない方がいいこともあるのです。

d 正しいです。
制酸と健胃は相反する作用ですが、一緒に配合されることのある成分です。
胃腸の状態により、それぞれの成分に対する反応が異なるので、効果がもたらされます。

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