登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問81
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問題
登録販売者試験 平成30年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
痔及び痔疾用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。
b 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれる。
c 乙字湯(おつじとう)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)のいずれも、構成生薬としてカンゾウを含む。
a 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。
b 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれる。
c 乙字湯(おつじとう)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)のいずれも、構成生薬としてカンゾウを含む。
- a:正 b:誤 c:正
- a:正 b:正 c:誤
- a:誤 b:正 c:正
- a:正 b:誤 c:誤
- a:誤 b:正 c:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
説明文は、痔核です。
b 正しいです。
痔は、肛門部への過度な負担などによるストレス等により生じる生活習慣病の一種でもあります。
裂肛による痛みには、外用痔疾用薬の坐剤や軟膏剤、液剤が用いられることが多いです。
c 正しいです。
乙字湯には、ダイオウも含みます。
乙字湯は、体力中等度以上で大便が硬い人に適するとされ、胃腸が弱く下痢をしやすい人には不向きとされています。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害や間質性肺炎を生じることが知られています。
芎帰膠艾湯は、体力中等度以下の冷え性で、出血傾向があり胃腸障害のない人に適するとされています。
胃腸が弱く下痢をしやすい人では、胃部不快感や腹痛、下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされています。
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02
こちらの説明は痔瘻ではなく痔核のものです。
b ○
c ○
偽アルドステロン症の初期症状に常に留意するなど慎重に使用する必要があります。
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03
a:誤
痔瘻は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便が溜まって炎症・化膿を生じた状態で、体力低下等により抵抗力が弱まっているときに起こりやすいです。
記述は、痔核です。
b:正
裂肛は、便秘等により硬くなった糞便を排泄する際や、下痢の便に含まれる多量の水分が肛門の粘膜に浸透して炎症を起こしやすくなった状態で、勢いよく便が通過する際に粘膜が傷つけられることで生じます。
c:正
カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがあります。
参照:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き
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