登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問88

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問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

外皮用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ヒドロコルチゾンは、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示すが、副作用として、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染や持続的な刺激感が現れることがある。
b  イブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、吹き出物(面皰(ぽう))の拡張を抑える作用があるとされる。
c  デキサメタゾンは、分子内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造を持たずに抗炎症作用を示す非ステロイド性抗炎症成分である。
d  カプサイシンは、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

a ○

b ○
イブプロフェンピコノールは、外用での鎮静作用はほとんど期待されず、ニキビ治療薬として用いられています。

c ×
デキサメタゾンは、副腎皮質ステロイド剤です。
説明はブフェキサマクやウフェナマートなどのもの。

d ×
カプサイシンは、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されています。

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02

解答:1(a、b)

a:正
ヒドロコルチゾンは、ステロイド性抗炎症成分です。

b:正
イブプロフェンピコノールは、外用での鎮痛作用はほとんど期待されず、専らにきび治療薬として用いられます。

c:誤
デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分です。
記述は、ブフェキサマク、ウフェナマートです。

d:誤
カプサイシンは、温感刺激成分です。
皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して用いられます。
記述は、ナファゾリン塩酸塩です。


参照:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き

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03

a 正しいです。

ヒドロコルチゾンは、ステロイド性成分です。

末梢組織の免疫反応を低下させるため、皮膚感染のおそれがあり、化膿部位では症状悪化のおそれがあります。

慢性の皮膚疾患には使用せず、広範囲や長期連用は避ける必要があります。

b 正しいです。

イブプロフェンピコノールは、イブプロフェンの誘導体ですが、鎮痛作用は期待できません。

c デキサメタゾンは、ステロイド性成分です。

ヒドロコルチゾンと同様に、長期連用と慢性の湿疹には使用しません。

また、広範囲への使用は避ける必要があります。

d カプサイシンは、温感刺激成分です。

末梢血管を拡張させ血行を促進し、皮膚表面に温感刺激を与えます。

入浴1時間前には剥がす必要があり、入浴後はほてりがしずまってから貼るように注意します。

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