登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問110
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問題
登録販売者試験 平成30年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
次の医薬品成分等のうち、目のかすみや異常なまぶしさを生じることがあるため、それを含有することにより、内服用の一般用医薬品の添付文書等において、「してはいけないこと」の項目中に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている成分等はどれか。
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
- ピレンゼピン塩酸塩水和物
- ダイオウ
- 合成ヒドロタルサイト
- 無水カフェイン
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この過去問の解説 (3件)
01
1.誤
芍薬甘草湯は、鎮痛に用いられる漢方処方です。このような記載はありません。
2.正
「目のかすみや異常なまぶしさ」とは、抗コリン成分の副作用です。抗コリン成分は過剰な胃腸の動きを抑えますが、胃腸以外の部位で、目にかすみや異常なまぶしさを感じたり、唾液が少なくなるなどの副作用が現れます。
3.誤
ダイオウは瀉下薬です。大腸を直接刺激し、瀉下作用を起こします。このような記載はありません。
4.誤
合成ヒドロタルサイトは制酸成分です。胃酸を中和することで胃粘膜を守ります。このような記載はありません。
5.誤
無水カフェインは鎮痛成分の効果を高める効果などがあります。中枢神経系を刺激して、頭をすっきりさせる効果などもあります。このような記載はありません。
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02
2 ピレンゼピン塩酸塩水和物 が、それに該当します。
主に胃腸薬に配合され、過剰な胃液の分泌を抑制します。
1の芍薬甘草湯は、カンゾウが含まれているため、偽アルドステロン症に注意が必要です。
3のダイオウは瀉下薬をはじめとして、漢方薬に多く配合されています。
大腸刺激成分のセンノシドを含むため、妊婦や授乳している人は服用を避ける必要があります。
4の合成ヒドロタルサイトは、制酸成分です。
アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は服用できません。
腎障害の人も体内に貯留しやすいので、注意が必要です。
それ以外の人も、連用は避けます。
5の無水カフェインは、眠気や倦怠感を一時的に抑えます。
胃潰瘍や胃酸過多の人は、症状を悪化させるおそれがあります。
また、心疾患のある人や、緑内障の人も、症状悪化のおそれがあるので、服用には注意が必要です。
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03
正解:2 ピレンゼピン塩酸塩水和物
「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載される医薬品成分に関する問題
1 誤:芍薬甘草湯は、体力に関わらずに服用できる漢方の鎮痛薬です。
2 正:「目のかすみや異常なまぶしさを生じる」は、抗コリン成分に特有の副作用です。ピレンゼピン塩酸塩水和物は、OTC医薬品に配合されている抗コリン成分です。
3 誤:ダイオウは、センノシドを含んでいる生薬の大腸刺激性瀉下成分です。
4 誤:合成ヒドロタルサイトは、アルミニウムとマグネシウムを含んでいる制酸成分です。
5 誤:無水カフェインは、眠気を防ぐ薬効成分です。
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