登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問3

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品に共通する特性と基本的な知識 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量 - 反応関係に基づいて評価される。
b  医薬品の投与量と効果の関係は、薬物用量を増加させるに伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。
c  LD50とは動物実験における最小致死量のことであり、薬物の毒性の指標として用いられる。
  • a:正  b:正  c:正
  • a:正  b:正  c:誤
  • a:正  b:誤  c:誤
  • a:誤  b:正  c:正
  • a:誤  b:誤  c:正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2番です。

a:正しい
用量-反応関係は「積」(掛け算)で求められます。
用量-反応関係 = 薬物曝露時間 × 曝露量です。
ひっかけ問題でよく「積」ではなく、「和」(足し算)と出題されるケースがあるので注意しましょう。

b:正しい
医薬品の投与量と効果の関係は、「無作用量」➡「最小有効量」➡「治療量」と表すことができます。また治療量の上限を超えてしまうと、「中毒量」➡「最小致死量」➡「致死量」になります。
この流れは確実に覚えましょう。

c:誤り
LD50とは50%致死量のことです。最小致死量ではありません。何が50%かというと、動物実験で対象とした動物の50%、つまり半分の個体を死に至らしめると推定される量のことです。LD50の数値が小さいほど、毒性が強いことになります。

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02

a 正

薬物暴露時間とは、薬効成分に曝される時間のことです。

b 正

無作用量とは、投与量が少なく効果が現れない状態

最小有効量とは、効果が現れる最小の量

治療量とは、効果が現れ毒性が少ない、治療に用いられる量です。

また、治療に用いられる最大量として、治療量上限があります。

その上に、投与量が多く効果よりも毒性が強く出る「中毒量」、死に至る最小の量の「最小致死量」、多くの人が死亡する量を「致死量」といいます。

c 誤

LD50とは、動物実験において、化学物質を投与し半分の個体を死に至らしめる量(半数致死量)のことです。

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03

正しい組み合わせは2です。
各選択肢については以下のとおりです。

a.正しいです。
文のとおりです。

b.正しいです。
文のとおりです。

c.誤りです。
LD50とは、Lethal Dose 50で、
日本語で50%致死量を意味します。
動物実験における半数を死亡させる
化学物質の量です。
急性毒性を示す値として用いられます。

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